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マグネシウムサプリの飲み方1日の量・形・飲み合わせ

最終更新: 2026-11-05 / からだ事典編集部

このページの要点

  • 量: サプリなど、食品以外からとる分の上限は、マグネシウムとして1日350mg(成人)。食事でとる分は、この上限に数えない
  • 形: クエン酸マグネシウムなどのほうが、酸化マグネシウムより吸収がよいとされる。ただし、不足のない健康な人なら、どの形でも体の中のマグネシウムの量を保てるともされる
  • 飲み合わせ: 甲状腺の薬をアスパラギン酸マグネシウムと一緒に飲んだ試験で、薬の吸収が下がった。甲状腺の薬、抗菌薬、骨粗しょう症の薬を飲んでいる方は、飲み合わせを医師・薬剤師に確かめる
  • 腎臓の病気がある方は、血液中のマグネシウムが高くなりすぎることがあるため、サプリの前に医師に相談する
この記事は、医師の診察や治療に代わるものではありません。免責事項

量上限は、サプリなどからとる分にだけある

自分がとるマグネシウムの量は、国が定めた2つの基準と比べて考えます。1日に必要な量の目安が「推奨量」、とりすぎにならない境目が「耐容上限量」です。

成人の推奨量は年齢によって違い、男性で1日330〜380mg、女性で1日270〜290mgです。この量には、食事でとる分も含まれます。

耐容上限量は、サプリなど、通常の食品以外からとる分にだけ決められています。食品からとる分には、上限は決められていません。

サプリなどからとる量の上限(成人)350mg/日
栄養機能食品と表示できる商品の1日分96〜320mg

出典: 日本人の食事摂取基準(2025年版)、食品表示基準 別表第十一

このページの量は、どれもマグネシウムとしての量です。商品の表示を見るときは、酸化マグネシウムなどの化合物の重さと取り違えないようにしてください。

市販の商品の1日分は、『マグネシウムの商品を比べる』に並べています。

『マグネシウムの効果』で紹介した、血圧の試験をまとめた解析では、使われた量の中央値(真ん中の値)が、マグネシウムとして1日365mgでした。

この量は、サプリなどからとる量の上限(350mg/日)を上回ります。

ただし、同じ解析では、量を増やすほど血圧が下がるという関係は見られませんでした。別の解析は、血圧のためには1日300mgで十分としています。

サプリを自分で選んで飲むときは、上限を超えない量にしてください。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • マグネシウムの推定平均必要量・推奨量(2025年版、男性)
    18〜29歳: 推定平均必要量280mg/日・推奨量340mg/日 /30〜49歳: 320・380/50〜64歳: 310・370/65〜74歳: 290・350/75歳以上: 270・330
  • マグネシウムの推定平均必要量・推奨量(2025年版、女性)
    18〜29歳: 推定平均必要量230mg/日・推奨量280mg/日 /30〜49歳: 240・290/50〜64歳: 240・290/65〜74歳: 240・280/75歳以上: 220・270
  • サプリでとる量の上限(日本)
    通常の食品以外からの摂取量で成人350mg/日
  • 栄養機能食品のマグネシウムの量
    1日量に96mg以上・320mg以下(96〜320mg)
  • 38試験で使われた量と期間
    マグネシウムとして82.3〜637mg/日(中央値365mg)・期間の中央値12週
  • 量と効果の関係(38試験の解析)
    量と血圧の変化に関係は見られなかった
  • 十分とされた量と期間(34試験の解析)
    量は1日300mg、期間は1か月で、血清マグネシウムが上がり血圧が下がるのに十分(量と期間をそれぞれ分けて見た結果)

形クエン酸マグネシウムなどのほうが、酸化マグネシウムより吸収がよい

マグネシウムのサプリには、酸化マグネシウム、クエン酸マグネシウムなど、いくつかの形があります。

形の違いで吸収を比べた研究をまとめたレビューがあります。

クエン酸マグネシウムなどのほうが、酸化マグネシウムなどより吸収がよいとされました。

吸収されたマグネシウムの一部は、尿に出てきます。そのため、吸収を比べる研究では、飲んだあとに尿に出る量の増え方を使います。

飲んだあと尿に出たマグネシウムの増え方(クエン酸と酸化)
クエン酸マグネシウム0.22
酸化マグネシウム0.006

バーが長いほど、尿に出る量が多く増えた(よく吸収された)ことを示します。飲んでから4時間の値で、吸収された量が何倍かを示すものではありません。尿の濃さの違いをならすため、クレアチニンという物質1mgあたりのmgで表しています。
出典: PubMed 2407766(数値をもとに当編集部が作図)

米国の市販品4種を比べた別の研究では、酸化マグネシウムの吸収率は4%と低い値でした。塩化・乳酸・アスパラギン酸マグネシウムは、これより高い値でした。

ただ、先のレビューは、不足のない健康な人なら、どの形でも体のマグネシウムの量を保てるとしています。

形を比べた別の試験では、酸化マグネシウムとクエン酸マグネシウムのどちらでも、飲んだあと血液中の濃度が上がりました。

ビスグリシン酸マグネシウム(アミノ酸のグリシンと結びついた形)では、上がったとは言えませんでした。

さらに別の試験では、酸化マグネシウムは、1回に飲む量を増やしても、血液に入る分は量ほどには増えませんでした。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • マグネシウムの形と吸収(系統的レビュー、2021年)
    有機塩は無機塩より吸収がよい/吸収の割合は量に左右される
  • 足りている人ではどの形でも
    不足のない健康な人では、どの形でも体の量を保てる
  • 酸化マグネシウムの吸収率(2001年)
    吸収率4%。塩化・乳酸・アスパラギン酸は高く同等
  • クエン酸と酸化(1990年)
    クエン酸のほうが溶けやすく、尿中の増加が大きい(4時間で0.22対0.006mg/mgクレアチニン)
  • 4つの形の比較(2024年)
    酸化は1時間後、クエン酸は4時間後に血中濃度が上昇。ビスグリシン酸は有意な上昇なし
  • 酸化マグネシウムの量と吸収(2026年)
    酸化マグネシウム(化合物の重さ)として750mgと2,000mgを1回飲んだとき、吸収は量に比例しない。1回の試験で胃腸の副作用なし

時間帯薬を飲んでいるなら、飲む時間をずらす

ほかの薬を飲んでいる方は、マグネシウムを飲む時間に注意が要ります。

甲状腺の薬をマグネシウムと一緒に飲んだ試験では、著者が、時間をずらして飲むよう勧めています(詳しくは「飲み合わせ」の節)。

酸化マグネシウムには、便秘症などに使う医薬品もあります。その薬に付いている説明書(添付文書)でも、一部の抗菌薬などとは同時に飲まないよう注意されています。

飲む時間は、医師か薬剤師に相談して決めてください。

下痢多くとると、軟便になることがある

マグネシウムを多くとると、軟便や下痢になることがあります。

栄養機能食品には、この注意を表示することが義務づけられています。

サプリなどからとる量の上限も、下痢が起こるかどうかを目安に決められました。

足のつりを防ぐためにマグネシウムを飲んだ試験をまとめた解析があります。対象は主に高齢の人です。

マグネシウムを飲んだ人で下痢などの胃腸の症状が出た割合は、試験によって11%から37%でした。

飲まなかった人では、試験によって10%から14%でした。

健康な男性に酸化マグネシウムを1回だけ飲んでもらった試験では、胃腸の副作用は出ませんでした。1回だけの結果で、続けて飲んだときに下痢が起きないとは言えません。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • 栄養機能食品の注意の文言
    マグネシウムを多量に摂取すると軟便(下痢)になることがあります
  • 耐容上限量の決め方
    下痢の発症を臨床アウトカムとし、米国・カナダの基準の考え方で、サプリメント等の通常の食品以外からの摂取量について設定
  • 胃腸の副作用(Cochrane 2020)
    主に胃腸の副作用(下痢など)。11%(対照10%)〜37%(対照14%)
  • 酸化マグネシウムの量と吸収(2026年)
    酸化マグネシウム(化合物の重さ)として750mgと2,000mgを1回飲んだとき、吸収は量に比例しない。1回の試験で胃腸の副作用なし

飲み合わせ甲状腺の薬は、一緒に飲むと薬の吸収が下がった

健康な人が、甲状腺の薬(レボチロキシン)をマグネシウムと一緒に飲んだ試験があります。

アスパラギン酸マグネシウムと一緒に飲むと、薬の吸収が12%下がりました。著者は、時間をずらして飲むよう勧めています。

クエン酸マグネシウムでも、薬の吸収は7%下がっていました(偶然と区別できるほどの差ではありません)。どちらの形を飲む場合も、甲状腺の薬を飲んでいる方は、飲む時間を医師か薬剤師に相談してください。

医薬品の酸化マグネシウムの添付文書では、次の薬の吸収を下げ、効果を弱めるおそれがあると注意されています。

  • テトラサイクリン系・ニューキノロン系の抗菌薬
  • 骨粗しょう症の薬(ビスホスホン酸塩系)

同じ添付文書では、活性型ビタミンD3の薬(骨粗しょう症などで医師が出す薬)と一緒だと、血液中のマグネシウムが高くなりすぎるおそれがあるとされています。

精神科の薬(リスペリドン)では、酸化マグネシウムの量が多い人ほど、血液中の薬の濃度が低かったという報告もあります。

サプリと薬の飲み合わせを調べたレビューでも、マグネシウムは、薬の効き方に影響した記録が多い成分の1つでした。

薬を飲んでいる方は、マグネシウムのサプリを足す前に、医師か薬剤師に飲み合わせを確かめてください。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • 甲状腺の薬(レボチロキシン)
    アスパラギン酸マグネシウムで吸収が12%低下(GMR 0.88)。クエン酸では7%低下(有意差なし)
  • 抗菌薬・骨粗しょう症の薬など(医薬品の添付文書)
    テトラサイクリン系・ニューキノロン系抗菌剤、ビスホスホン酸塩系骨代謝改善剤などの吸収が低下し、効果が減弱するおそれ
  • 他の薬の吸収(医薬品の添付文書)
    吸着作用・制酸作用などで、他の薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがある
  • 活性型ビタミンD3製剤(医薬品の添付文書)
    高マグネシウム血症を起こすおそれ
  • 精神科の薬(2019年)
    酸化マグネシウムの量が多いほどリスペリドンの血中濃度が低い
  • サプリと薬の相互作用のレビュー(2012年)
    マグネシウムは、記録された薬との相互作用が多い成分の1つ

腎臓の病気がある方サプリの前に医師に相談する

血液中のマグネシウムが高くなりすぎた状態を、高マグネシウム血症といいます。まれですが、腎臓の働きが落ちた人が、マグネシウムを含む薬やサプリをとった場合などに起こります。

高マグネシウム血症では、筋力の低下、血圧の低下、呼吸の障害が起こり、重いと心臓が止まることもあります。

腎臓の働きが落ちた人は、マグネシウムを含む薬やサプリに注意が要るとされています。

先に触れたとおり、酸化マグネシウムは、日本では便秘症などに使う医療用医薬品でもあります。

その添付文書には、高マグネシウム血症が起こることがあるため、必要最小限の使用にとどめるよう書かれています。

高マグネシウム血症は、医薬品の酸化マグネシウムを飲んでいる人のうち、長く飲んでいる人、腎臓に障害のある人、高齢の人などで起こりやすいとされています。

医薬品の酸化マグネシウムを飲んでいる方は、マグネシウムのサプリを足す前に、医師か薬剤師に相談してください。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • 高マグネシウム血症(医学事典)
    まれ。腎不全の人がマグネシウム塩をとる場合や、マグネシウムを含む薬(一部の制酸薬・緩下薬)を使う場合に起こる
  • 高マグネシウム血症の症状(医学事典)
    筋力低下・低血圧・呼吸障害。重症では心停止
  • 腎臓の悪い人のリスク(総説、2023年)
    腎機能が低下した人・マグネシウムを含む薬やサプリを使う人で高マグネシウム血症に注意
  • 酸化マグネシウムが医薬品であること
    日本薬局方 酸化マグネシウム。制酸剤・緩下剤。効能に便秘症
  • 医薬品としての注意(添付文書)
    高マグネシウム血症があらわれることがある。必要最小限の使用にとどめる
  • 医薬品の酸化マグネシウムで高マグネシウム血症になりやすい人
    長期間服用している人・腎障害のある人・高齢の人・便秘症の人
医師・薬剤師に相談してほしい方
  • 腎臓の病気がある方
  • 飲んでいる薬がある方(甲状腺の薬、抗菌薬、骨粗しょう症の薬、医薬品の酸化マグネシウムなど)
  • 病気で治療を受けている方
  • 妊娠中・授乳中の方

サプリメントは、医薬品のように病気の治療に使うものではありません。

よくある質問量・形・薬との飲み合わせ

マグネシウムは、1日にどれくらい飲めばいい?

成人の推奨量は、男性で1日330〜380mg、女性で1日270〜290mgで、食事でとる分も含みます。食事と合わせて推奨量に届けばよく、サプリだけで満たす必要はありません。

サプリなどからとる量には上限があり、成人でマグネシウムとして350mg/日です。これは飲む量の目安ではありません。

推奨量は食事を含めた量、上限はサプリなどの分だけの量なので、2つは直接比べる数字ではありません。

酸化マグネシウムとクエン酸マグネシウム、どちらがいい?

形を比べた研究では、クエン酸マグネシウムのほうが酸化マグネシウムより吸収がよいとされました。

米国の研究では、酸化マグネシウムの吸収率は4%で、塩化マグネシウムなどより低い値でした。

ただ、不足のない健康な人なら、どの形でも体の中の量を保てるともされています。

甲状腺の薬と一緒に飲んでもいい?

甲状腺の薬とアスパラギン酸マグネシウムを一緒に飲んだ試験で、薬の吸収が12%下がりました。同時には飲まず、飲む時間を医師か薬剤師に相談してください。

薬局では、飲んでいる薬とサプリの名前を伝えると、飲み合わせを確かめてもらえます。

まとめ

  • 薬を飲んでいる方、腎臓の病気がある方は、医師・薬剤師に相談する

次に読むもの

この記事で使った数値の一覧(28件)
  1. マグネシウムの推定平均必要量・推奨量(2025年版、男性)
    18〜29歳: 推定平均必要量280mg/日・推奨量340mg/日 /30〜49歳: 320・380/50〜64歳: 310・370/65〜74歳: 290・350/75歳以上: 270・330
    対象: 18歳以上の男性
    2025年版では、成人男性の推奨量は1日330〜380mgとされた。[出典1]
  2. マグネシウムの推定平均必要量・推奨量(2025年版、女性)
    18〜29歳: 推定平均必要量230mg/日・推奨量280mg/日 /30〜49歳: 240・290/50〜64歳: 240・290/65〜74歳: 240・280/75歳以上: 220・270
    対象: 18歳以上の女性
    2025年版では、成人女性の推奨量は1日270〜290mgとされた。[出典1]
  3. 耐容上限量の決め方
    下痢の発症を臨床アウトカムとし、米国・カナダの基準の考え方で、サプリメント等の通常の食品以外からの摂取量について設定
    対象: 日本人(2025年版の基準)
    耐容上限量は、下痢が起こるかどうかを目安に、米国・カナダの基準の考え方で決められた。[出典1]
  4. 栄養機能食品のマグネシウムの量
    1日量に96mg以上・320mg以下(96〜320mg)
    対象: 栄養機能食品
    栄養機能食品と表示できるのは、1日量に含まれるマグネシウムが96mg以上・320mg以下の商品。[出典2]
  5. 38試験で使われた量と期間
    マグネシウムとして82.3〜637mg/日(中央値365mg)・期間の中央値12週
    対象: 38試験
    試験で使われた量は、マグネシウムとして1日82.3〜637mg(中央値365mg)、期間の中央値は12週。[出典3]
  6. 栄養機能食品の注意の文言
    マグネシウムを多量に摂取すると軟便(下痢)になることがあります
    対象: 栄養機能食品
    栄養機能食品には、多くとると軟便(下痢)になることがあるという注意を書くことが義務づけられている。[出典2]
  7. 胃腸の副作用(Cochrane 2020)
    主に胃腸の副作用(下痢など)。11%(対照10%)〜37%(対照14%)
    対象: つりの試験の参加者
    つりの試験では、マグネシウムで下痢などの胃腸の副作用が11〜37%の人に起きた(比べた群は10〜14%)。[出典4]
  8. 高マグネシウム血症(医学事典)
    まれ。腎不全の人がマグネシウム塩をとる場合や、マグネシウムを含む薬(一部の制酸薬・緩下薬)を使う場合に起こる
    対象: 一般
    血液中のマグネシウムが高くなりすぎる(高マグネシウム血症)のはまれで、腎臓の働きが落ちた人がマグネシウムを含むものをとった場合などに起こる。[出典5]
  9. 高マグネシウム血症の症状(医学事典)
    筋力低下・低血圧・呼吸障害。重症では心停止
    対象: 一般
    高マグネシウム血症では、筋力の低下、血圧の低下、呼吸の障害が起こり、重いと心臓が止まることもある。[出典5]
  10. 腎臓の悪い人のリスク(総説、2023年)
    腎機能が低下した人・マグネシウムを含む薬やサプリを使う人で高マグネシウム血症に注意
    対象: 腎機能が低下した人など
    腎臓の働きが落ちた人や、マグネシウムを含む薬・サプリを使う人は、高マグネシウム血症を防ぐことが大切とされた。[出典6]
  11. 医薬品の酸化マグネシウムで高マグネシウム血症になりやすい人
    長期間服用している人・腎障害のある人・高齢の人・便秘症の人
    対象: 酸化マグネシウム製剤(医薬品)を飲む人
    医薬品の酸化マグネシウムでは、長く飲んでいる人、腎臓に障害のある人、高齢の人、便秘症の人で高マグネシウム血症が起こりやすいと注意されている。[出典7]
  12. サプリでとる量の上限(日本)
    通常の食品以外からの摂取量で成人350mg/日
    対象: 成人
    サプリなどでとる量は、日本の基準で1日350mgまで(マグネシウムとして)。[出典1]
  13. 酸化マグネシウムが医薬品であること
    日本薬局方 酸化マグネシウム。制酸剤・緩下剤。効能に便秘症
    対象: 日本の医療用医薬品
    酸化マグネシウムは、日本では便秘症などに使う医療用医薬品(制酸剤・緩下剤)として使われている。[出典8]
  14. 医薬品としての注意(添付文書)
    高マグネシウム血症があらわれることがある。必要最小限の使用にとどめる
    対象: 酸化マグネシウム製剤を飲む人
    医薬品の添付文書では、高マグネシウム血症が起こることがあるため、必要最小限の使用にとどめるよう書かれている。[出典8]
  15. マグネシウムの形と吸収(系統的レビュー、2021年)
    有機塩は無機塩より吸収がよい/吸収の割合は量に左右される
    対象: 吸収を比べた14研究
    形の違いを比べたレビューでは、クエン酸などの有機塩のほうが、酸化マグネシウムなどの無機塩より吸収がよいとされた。[出典9]
  16. 足りている人ではどの形でも
    不足のない健康な人では、どの形でも体の量を保てる
    対象: 健康な人
    同じレビューは、不足のない健康な人ならどの形でも体の量を保てるとした。[出典9]
  17. 酸化マグネシウムの吸収率(2001年)
    吸収率4%。塩化・乳酸・アスパラギン酸は高く同等
    対象: 健康な人(米国の市販品4種)
    米国の市販品を比べた研究で、酸化マグネシウムの吸収率は4%と低く、塩化・乳酸・アスパラギン酸マグネシウムは高かった。[出典10]
  18. クエン酸と酸化(1990年)
    クエン酸のほうが溶けやすく、尿中の増加が大きい(4時間で0.22対0.006mg/mgクレアチニン)
    対象: 健康な人
    クエン酸マグネシウムは酸化マグネシウムより溶けやすく、吸収もよかった。[出典11]
  19. 4つの形の比較(2024年)
    酸化は1時間後、クエン酸は4時間後に血中濃度が上昇。ビスグリシン酸は有意な上昇なし
    対象: 健康な40人
    4つの形を比べた試験では、ビスグリシン酸マグネシウムで血液中の濃度がはっきり上がらなかった。[出典12]
  20. 酸化マグネシウムの量と吸収(2026年)
    酸化マグネシウム(化合物の重さ)として750mgと2,000mgを1回飲んだとき、吸収は量に比例しない。1回の試験で胃腸の副作用なし
    対象: 健康な男性24人(1回)
    酸化マグネシウムの量を増やしても、血液に入る量は比例して増えなかった。[出典13]
  21. 甲状腺の薬(レボチロキシン)
    アスパラギン酸マグネシウムで吸収が12%低下(GMR 0.88)。クエン酸では7%低下(有意差なし)
    対象: 健康な15人
    甲状腺の薬と一緒に飲むと、薬の吸収が下がった。著者は時間をずらして飲むよう勧めた。[出典14]
  22. 抗菌薬・骨粗しょう症の薬など(医薬品の添付文書)
    テトラサイクリン系・ニューキノロン系抗菌剤、ビスホスホン酸塩系骨代謝改善剤などの吸収が低下し、効果が減弱するおそれ
    対象: 酸化マグネシウム製剤を飲む人
    医薬品の酸化マグネシウムの添付文書では、一部の抗菌薬や骨粗しょう症の薬の吸収を下げるおそれがあり、同時に飲まないよう注意されている。[出典8]
  23. 他の薬の吸収(医薬品の添付文書)
    吸着作用・制酸作用などで、他の薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがある
    対象: 酸化マグネシウム製剤を飲む人
    医薬品の酸化マグネシウムは、ほかの薬の吸収や排出に影響することがある。[出典8]
  24. 活性型ビタミンD3製剤(医薬品の添付文書)
    高マグネシウム血症を起こすおそれ
    対象: 酸化マグネシウム製剤を飲む人
    活性型ビタミンD3の薬と一緒だと、高マグネシウム血症を起こすおそれがある。[出典8]
  25. 精神科の薬(2019年)
    酸化マグネシウムの量が多いほどリスペリドンの血中濃度が低い
    対象: 統合失調症の患者
    酸化マグネシウムの量が多いほど、精神科の薬リスペリドンの血液中の濃度が低かった。[出典15]
  26. サプリと薬の相互作用のレビュー(2012年)
    マグネシウムは、記録された薬との相互作用が多い成分の1つ
    対象: サプリと薬の相互作用1,491組
    サプリと薬の飲み合わせを調べたレビューで、マグネシウムは薬との相互作用の記録が多い成分の1つだった。[出典16]
  27. 量と効果の関係(38試験の解析)
    量と血圧の変化に関係は見られなかった
    対象: 38試験
    量を増やすほど血圧が下がるという関係は見られなかった。[出典3]
  28. 十分とされた量と期間(34試験の解析)
    量は1日300mg、期間は1か月で、血清マグネシウムが上がり血圧が下がるのに十分(量と期間をそれぞれ分けて見た結果)
    対象: 成人
    この解析では、量で見ると1日300mg、期間で見ると1か月で、血圧が下がるのに十分とされた。[出典17]

根拠一覧

論文・資料の一覧(17件)
  1. 日本人の食事摂取基準(2025年版)の策定ポイント(策定検討会報告書 マグネシウムの章 p.243〜285 の要約スライド、スライド p.110〜111) — 原典(取得日:2026-11-05)
  2. 食品表示基準(平成27年内閣府令第10号)別表第十一(栄養機能食品のマグネシウム)・別表第十(栄養素等表示基準値) — 原典(取得日:2026-11-05)
  3. Magnesium Supplementation and Blood Pressure: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. Hypertension 2025 — 原典(取得日:2026-11-05)
  4. Magnesium for skeletal muscle cramps. Cochrane Database Syst Rev 2020 — 原典(取得日:2026-11-05)
  5. MSDマニュアル家庭版 12. ホルモンと代謝の病気 > 電解質平衡 > 高マグネシウム血症(血液中のマグネシウム濃度が高い状態) — 原典(取得日:2026-11-05)
  6. Hypermagnesemia in Clinical Practice. Medicina (Kaunas) 2023 — 原典(取得日:2026-11-05)
  7. 酸化マグネシウム製剤 適正使用に関するお願い ―高マグネシウム血症―(2020年8月、酸化マグネシウム製剤製造販売会社。PMDA 掲載) — 原典(取得日:2026-11-05)
  8. 医療用医薬品の添付文書 日本薬局方 酸化マグネシウム(重質酸化マグネシウム「東海」、制酸剤・緩下剤、2025年10月改訂 第1版) — 原典(取得日:2026-11-05)
  9. Bioavailability of magnesium food supplements: A systematic review. Nutrition 2021 — 原典(取得日:2026-11-05)
  10. Bioavailability of US commercial magnesium preparations. Magnes Res 2001 — 原典(取得日:2026-11-05)
  11. Magnesium bioavailability from magnesium citrate and magnesium oxide. J Am Coll Nutr 1990 — 原典(取得日:2026-11-05)
  12. Comparative Clinical Study on Magnesium Absorption and Side Effects After Oral Intake of Microencapsulated Magnesium (MAGSHAPETM Microcapsules) Versus Other Magnesium Sources. Nutrients 2024 — 原典(取得日:2026-11-05)
  13. Randomized, open-label study of the short-term pharmacokinetics of oral magnesium oxide in healthy volunteers. Sci Rep 2026 — 原典(取得日:2026-11-05)
  14. Single Center, Open-Label, Randomized Crossover Trial on Drug-Drug Interactions of Levothyroxine/Magnesium-Citrate and Levothyroxine/Magnesium-Aspartate in Healthy Subjects-The ThyroMag Trial. Clin Transl Sci 2025 — 原典(取得日:2026-11-05)
  15. Co-administration of Magnesium Oxide Reduces the Serum Concentration of Hydrophobic Basic Drugs in Patients Treated with Antipsychotic Drugs. Biol Pharm Bull 2019 — 原典(取得日:2026-11-05)
  16. Evaluation of documented drug interactions and contraindications associated with herbs and dietary supplements: a systematic literature review. Int J Clin Pract 2012 — 原典(取得日:2026-11-05)
  17. Effects of Magnesium Supplementation on Blood Pressure: A Meta-Analysis of Randomized Double-Blind Placebo-Controlled Trials. Hypertension 2016 — 原典(取得日:2026-11-05)

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