テアニンの効果睡眠の質・ストレス・集中で報告されていること
このページの要点
- 睡眠: 試験をまとめた解析で、飲んだ人は睡眠の質が良かった。寝つきにも差があり、こちらは小さめ
- ストレス: 1回飲んだ試験で、計算などの課題によるストレスが少し軽くなった
- 集中: テストの前に1回飲んだ試験で、合図に反応する速さが上がった
- 副作用は少なく、軽いものだった。量とタイミングは、飲み方のページへ
早見表睡眠・ストレス・集中で報告がある
テアニンは、緑茶や紅茶に含まれるアミノ酸の一種です。飲んだ人と飲まなかった人を比べた試験を、効果ごとに、対象と試験の種類で整理しました。
- 複数の試験で報告睡眠の質・日中の眠気や意欲
- 飲んだ人は、自分で答えた睡眠の質が良く、日中の眠気や意欲の低下も少なかった
- 年齢や健康状態の違う人の試験をまとめた解析。参加者が自分で答えた点数で比べている
→ 量とタイミングは、飲み方のページへ - 解析で報告寝つき
- 寝つくまでの時間が短かった。差は睡眠の質より小さい
- 上と同じ解析。日本の成人の試験(偽薬の期間と入れ替えて比べる方法)でも同じ向き
- 解析で報告短時間のストレス・緊張
- 1回だけ飲んだ健康な大人で、計算などの課題によるストレスが少し軽くなった
- 試験をまとめた解析。唾液・脳波・血圧で反応を測った試験もある
- 複数の試験で報告集中・注意
- テストの前に1回飲んだ健康な大人で、合図に反応する速さが上がった
- 試験をまとめた解析。その中で最も確かな結果とされる
- 解析で報告気分
- 健康な人が1回飲むと、気分の落ち込みの点数が下がった
- 試験をまとめた解析。結果のばらつきの幅は広い
- 少なく軽いと報告副作用
- 副作用は少なく軽いもので、重い有害事象はなかった
- 睡眠や注意の試験を通した記録
→ 治療中の方・服用中の薬がある方は、医師・薬剤師に相談を
睡眠睡眠の質が良く、日中の眠気・意欲の低下も少ない
テアニンと睡眠の試験をまとめた解析によると、飲んだ人は睡眠の質の点数が良く、日中の眠気や意欲の低下も少なくなっていました。寝つくまでの時間も短くなりましたが、差は小さめでした。
効果量とは、飲んだ人と飲まなかった人の差の大きさを表す数値です。0なら差がなく、大きいほど差が大きいことを示します。
点が0より右にあるほど、飲んだ人で良かったことを示します。横線は、結果のばらつきの幅です。
縦線 = 0(飲まなかった人と同じ)。横線 = ばらつきの幅(95%信頼区間)。どれも、参加者が自分で答えた点数をもとにした効果量です。
出典: PubMed 40056718(数値をもとに当編集部が作図)
テアニンだけを使った試験をまとめたレビューも、1日200〜450mgが大人の睡眠を支える方法になりうると、結論づけています。
- 腕時計型の計測器で測った試験では、浅い眠りの時間が、偽薬(有効成分を含まない錠剤)を飲んだ人より減りました
- 眠気を起こして眠らせるのではなく、緊張を和らげることで眠りを支える、というのがレビューの考えです
ただし、眠っている時間そのものは、あまり延びていません。
- 睡眠の質の点数(低いほど良い)は、飲み始める前より約14%下がりました
- 偽薬の期間と比べて、寝つくまでの時間と、夜中に眠りが妨げられる頻度が減っていました
数値の詳細(論文・資料の値)
- PSQI(睡眠の質の点数)4週間後
9.67 → 8.3(p = 0.013) - 入眠・睡眠の妨げ(PSQIの下位項目、偽薬期間との比較)
寝つき p = 0.0499、眠りの妨げ p = 0.046 - 4週間の試験の安全性
脱落0人、有害事象なし
数値の詳細(論文・資料の値)
- 睡眠のメタ解析の規模
19論文・897人(18論文をメタ解析) - 睡眠の質の総合点(主観)とテアニン(メタ解析)
SMD 0.43(95%CI 0.04-0.83、12試験) - 日中の不調(眠気・意欲の低下)とテアニン(メタ解析)
SMD 0.33(95%CI 0.16-0.49、9試験) - 入眠までの時間(主観)とテアニン(メタ解析)
SMD 0.15(95%CI 0.01-0.29、10試験) - テアニン単独の睡眠試験のまとめ(系統的レビュー)
13試験・550人、1日50〜900mg。1日200〜450mgで睡眠を支える - 浅い眠り(アクチグラフ、28日間)
浅い眠りが14日・28日でプラセボより減少(p ≤ 0.040) - 鎮静ではなく、緊張の緩和を通じて眠りを支える(レビュー)
寝る前の200mg。鎮静ではなく不安の軽減による - PSQIの低下率(換算)
約14%低下
ストレス・緊張短時間のストレスへの反応が小さかった
急性ストレスとは、暗算などの課題で短時間に加わるストレスのことです。1回飲んだ試験をまとめた解析では、このストレスがやや軽くなりました。
ストレスのかかる状況では1日200〜400mgが役立つ可能性がある、と別のレビューもまとめています。感じ方を自分で答えるだけでなく、唾液・脳波・血圧で反応を測った試験もあります。
試験ごとに、測ったものと量が違います。
出典: PubMed 36596553・34562208・24051231・23107346(数値をもとに当編集部が作図)
カフェインと一緒に飲んだ試験では、カフェインによる血圧の上昇が、テアニンで打ち消されていました。
数値の詳細(論文・資料の値)
- ストレス・不安(系統的レビュー)
9試験。1日200〜400mgでストレス・不安が減る可能性 - ストレス・不安のレビューの規模
9試験・270人 - 単回摂取と急性ストレス(メタ解析)
SMD 0.31 - テアニンのメタ解析の規模(認知・気分)
31試験・1,168人 - 若い成人の短時間の心理的ストレスと唾液アミラーゼ
15分後の変化−0.40(プラセボ+6.95)kIU/L、p = 0.02 - 1回200mgでのリラックスの脳波とコルチゾール
3時間後にα波が増加、1時間後に唾液コルチゾールが低下 - 実習中の学生の主観的ストレス
主観的ストレスがプラセボより低い(p = 0.020) - 課題による血圧の上昇
血圧が上がりやすい人で上昇を抑制、緊張・不安の点数が低下 - カフェインによる血圧上昇とテアニン
200mgがカフェイン250mgによる血圧の上昇を打ち消した
集中・気分テスト前の1回で、反応が速かった
注意力のテストで良い結果が出たのは、テストの30〜60分前に1回飲んだ試験です。31試験をまとめた解析の中で、最も確かな結果でした。
選択反応時間とは、画面に出た合図を見分けて、正しいボタンを押すまでの時間です。飲んだ人では、この時間が短くなっていました。
縦線 = 0(飲まなかった人と同じ)。横線 = ばらつきの幅(95%信頼区間)。健康な成人の試験をまとめた解析の効果量です。
出典: PubMed 42410082・40314930(数値をもとに当編集部が作図)
- 中高年の日本人が1回飲んだ試験では、注意課題の反応が速く、作業記憶(覚えながら作業する力)の課題でも正答が増えました
- 徹夜明けの試験では、交通場面の課題で、安全な場面への誤った反応が減っています
- カフェインと一緒に飲んで、注意を切り替える課題が速く正確になった試験も、複数あります
数値の詳細(論文・資料の値)
- 1回200mgと注意(選択反応時間、メタ解析)
SMD 0.51(95%CI 0.25-0.77) - 注意力の試験での摂取のタイミング
テストの30〜60分前 - テアニン単独と選択反応時間(メタ解析)
SMD −0.35(95%CI −0.61〜−0.10、1時間後) - 視覚の反応時間(メタ解析)
MD −15.20 ms(95%CI −28.99〜−1.41) - テアニン+カフェインと注意の切り替え(メタ解析)
SMD 0.33(95%CI 0.13-0.54、2時間後) - テアニン100mg+カフェイン50mgと注意の切り替え
注意の切り替えの速さと正確さが向上(60分後) - テアニン97mg+カフェイン40mgと注意
課題切り替えの正確さ・覚醒感が向上(P < 0.01) - テアニン+カフェインの急性効果(メタ解析)
11試験。2時間以内の覚醒感・注意の切り替えに中程度の効果 - 中高年の注意とワーキングメモリ(1回)
1回で注意課題の反応時間が短縮、作業記憶の正答が増加 - 徹夜明けの交通場面課題での注意(200mg)
見間違いの反応が減少(p = 0.014) - 50mgとα波(脳波)
50mgで安静時のα波がプラセボより増加 - 単回摂取と気分の落ち込み(メタ解析)
SMD 0.69(95%CI 0.13-1.25)
副作用と試験の条件副作用は少なく軽い
睡眠や注意の試験を通して、副作用は少なく、軽いものでした。31試験をまとめた解析でも、重い有害事象は報告されていません。
- 成人が毎日飲んだ試験で出たのは、金属のような味・口の渇き(各1人、軽度)です。どちらも回復しています
- 子ども(注意欠如・多動症の男子)が毎日飲んだ試験でも、6週間の間、大きな有害事象はありませんでした
- 動物の試験では、多い量を長期間与えても、毒性は見られませんでした
数値の詳細(論文・資料の値)
- 重い有害事象(メタ解析)
重い有害事象の報告なし - 副作用は少なく軽い(睡眠の2レビュー)
22試験で、副作用は少なく軽度 - 28日間の試験で報告された副作用
金属のような味・口の渇き(各1人、軽度) - 4週間の試験の安全性
脱落0人、有害事象なし - 子ども(8〜12歳)の1日400mg
6週間、大きな有害事象なし - 動物での13週間の毒性試験
無毒性量4,000mg/kg体重/日(試験した最大量)
- 眠れない・不安が強いなどで、治療を受けている方
- 服用中の薬がある方
- 妊娠中・授乳中の方
サプリメントは、病気の治療や予防に使うものではありません。
試験の条件対象の多くは健康な成人
- 睡眠の試験で良かったのは、寝つき、途中で目覚めにくいこと、目覚めのすっきり感などの点数です
- ストレスの結果は、急性ストレスに対するものです。毎日飲み続けた試験では、感じるストレスは偽薬を飲んだ人でも同じくらい下がっていました
- 全般性不安障害の患者の試験では、不安の症状に偽薬との差はありませんでした
数値の詳細(論文・資料の値)
- 睡眠時間はあまり延びない
睡眠の質は支えるが、総睡眠時間への効果は小さい - テアニン単独で報告された睡眠の改善の中身
寝つき・眠りの維持・睡眠効率・満足感・目覚めのすっきり感 - 主観的ストレス(28日間)
PSS −17.98%(プラセボ−17.88%) - 全般性不安障害の不安(条件)
不安の点数(HAMA)はプラセボと差なし(p = 0.73) - 研究者の慎重な見方(レビュー)
薬理的な量の広い使用には慎重を
まとめ
- 眠れない・不安が強いなどで治療中の方、服用中の薬がある方は、飲む前に医師・薬剤師に相談する
次に読むもの
この記事で使った数値の一覧(43件)
- 睡眠の質の総合点(主観)とテアニン(メタ解析)SMD 0.43(95%CI 0.04-0.83、12試験)対象: ランダム化比較試験(全19論文・897人)テアニンを摂取した群で、睡眠の質の総合点(PSQIなど、自己評価)が良好だった。3項目のうち効果量が最も大きい。[出典1]
- 日中の不調(眠気・意欲の低下)とテアニン(メタ解析)SMD 0.33(95%CI 0.16-0.49、9試験)対象: ランダム化比較試験(全19論文・897人)テアニンを摂取した群で、睡眠不足による日中の不調(主観)が少なかった。[出典1]
- 入眠までの時間(主観)とテアニン(メタ解析)SMD 0.15(95%CI 0.01-0.29、10試験)対象: ランダム化比較試験。年齢・健康状態を問わない(全19論文・897人、うち18論文をメタ解析)テアニンを摂取した群で、自己評価による入眠までの時間が短縮した(効果量は小さい)。[出典1]
- 睡眠のメタ解析の規模19論文・897人(18論文をメタ解析)対象: 2024年9月までのランダム化比較試験、あらゆる年齢・健康状態テアニンと睡眠のランダム化比較試験を集めたメタ解析は、19論文・897人を対象にした。[出典1]
- テアニン単独の睡眠試験のまとめ(系統的レビュー)13試験・550人、1日50〜900mg。1日200〜450mgで睡眠を支える対象: テアニン単独を使った試験(ランダム化比較試験11件・単群非盲検2件)テアニン単独の13試験をまとめたレビューは、1日200〜450mgで大人の睡眠を支える方法になりうると結論づけた。[出典2]
- テアニン単独で報告された睡眠の改善の中身寝つき・眠りの維持・睡眠効率・満足感・目覚めのすっきり感対象: テアニン単独の13試験(550人)客観的な測定と自己評価の両方で、入眠、睡眠の維持(途中で目覚めにくいこと)、睡眠効率、眠りの満足感、目覚めの爽快感に良好な結果が報告された。[出典2]
- 浅い眠り(アクチグラフ、28日間)浅い眠りが14日・28日でプラセボより減少(p ≤ 0.040)対象: 中程度のストレスがある健康な成人30人(18〜65歳)、1日400mgを28日間1日400mgを28日間摂取した群で、浅い眠りの時間がプラセボ群より減少した。[出典3]
- 鎮静ではなく、緊張の緩和を通じて眠りを支える(レビュー)寝る前の200mg。鎮静ではなく不安の軽減による対象: テアニンの睡眠研究のレビュー(アクチグラフ・質問票・自律神経の測定など)就寝前の200mgは、眠気を起こす鎮静作用によってではなく、緊張を和らげることで睡眠の質を支えると考えられた。[出典4]
- 日本の成人の試験での量・摂取のタイミング・期間毎晩寝る前に200mg・4週間対象: 精神疾患の無い日本の成人30人(平均48.3歳)、二重盲検クロスオーバー日本の成人の試験では、200mgを毎晩就寝前に4週間摂取していた。[出典5]
- PSQI(睡眠の質の点数)4週間後9.67 → 8.3(p = 0.013)対象: 精神疾患の無い日本の成人30人(平均48.3歳)、1日200mgを4週間、二重盲検クロスオーバー毎晩就寝前に200mgを4週間摂取した後、睡眠の質の点数(PSQI、低いほど良好)が9.67から8.3に低下した。[出典5]
- 入眠・睡眠の妨げ(PSQIの下位項目、偽薬期間との比較)寝つき p = 0.0499、眠りの妨げ p = 0.046対象: 日本の成人30人、1日200mg・4週間偽薬期間と比べて、入眠の項目(寝つくまでの時間)と睡眠の妨げの項目(夜中に眠りが妨げられる頻度)の点数が低下した(いずれも低いほど良好)。[出典5]
- PSQIの低下率(換算)約14%低下対象: 日本の成人30人、1日200mg・4週間睡眠の質の点数(低いほど良好)が4週間で約14%低下した(9.67→8.3の換算)。[出典5]
- 4週間の試験の安全性脱落0人、有害事象なし対象: 日本の成人30人、1日200mg・4週間4週間の試験で脱落した人はおらず、有害事象も見られなかった。[出典5]
- ストレス・不安(系統的レビュー)9試験。1日200〜400mgでストレス・不安が減る可能性対象: テアニン単独のサプリを対照と比べたランダム化比較試験ストレスのかかる状況にある人で、1日200〜400mgの摂取がストレスと不安の軽減に役立つ可能性が示された。[出典6]
- ストレス・不安のレビューの規模9試験・270人対象: ランダム化プラセボ対照試験(Williams 2020のレビュー)ストレスと不安のレビューは9試験・270人を対象にした。[出典7]
- 単回摂取と急性ストレス(メタ解析)SMD 0.31対象: 31のランダム化比較試験(1,168人)のうち、健康な大人の1回摂取の試験1回摂取した群で、急性ストレスがやや軽減した。ただし結果は、偏りのリスクが高い試験に左右されていた。[出典8]
- テアニンのメタ解析の規模(認知・気分)31試験・1,168人対象: 健康な人と病気の人、テアニンとプラセボを比べたランダム化比較試験テアニンの認知と気分のメタ解析は、31試験・1,168人を対象にした。[出典8]
- 若い成人の短時間の心理的ストレスと唾液アミラーゼ15分後の変化−0.40(プラセボ+6.95)kIU/L、p = 0.02対象: 健康な若い成人120人(平均22.4歳)、テアニン200mg・テアニン+アルギニン・プラセボの3群200mgを摂取した後にストレス課題を行うと、ストレスの指標(唾液アミラーゼ)の上昇がプラセボ群より小さかった。[出典9]
- 1回200mgでのリラックスの脳波とコルチゾール3時間後にα波が増加、1時間後に唾液コルチゾールが低下対象: 中程度のストレスがある健康な成人、1回200mg、三重盲検クロスオーバー1回200mgの摂取で、リラックスに関わる脳波(α波)が増加し、ストレスホルモン(唾液コルチゾール)がプラセボより低下した。[出典10]
- 実習中の学生の主観的ストレス主観的ストレスがプラセボより低い(p = 0.020)対象: 薬学部5年生20人、200mgを1日2回(計400mg)、実習前1週間+実習10日間、単盲検長期の実習期間中、テアニンを摂取した学生は主観的なストレスが低かった。[出典11]
- 課題による血圧の上昇血圧が上がりやすい人で上昇を抑制、緊張・不安の点数が低下対象: 14人、テアニン・カフェイン・プラセボのクロスオーバー暗算などの課題で血圧が上昇しやすい人では、テアニンを摂取すると血圧の上昇が小さく、緊張・不安の点数も低かった。[出典12]
- カフェインによる血圧上昇とテアニン200mgがカフェイン250mgによる血圧の上昇を打ち消した対象: 健康な成人48人、ランダム化二重盲検プラセボ対照カフェインによる血圧の上昇を、テアニン200mgが打ち消した。気分(そわそわ感・覚醒感)には差がなかった。[出典13]
- 注意力の試験での摂取のタイミングテストの30〜60分前対象: 健康な大人、1回200mg注意力の試験では、テストの30〜60分前に1回200mgを摂取していた。[出典8]
- 1回200mgと注意(選択反応時間、メタ解析)SMD 0.51(95%CI 0.25-0.77)対象: 健康な大人、テスト30〜60分前に1回200mg(31試験・1,168人のメタ解析の一部)テストの30〜60分前に200mgを摂取すると、選択反応時間が短縮し、注意力が向上した。メタ解析の中で最も確かな効果。[出典8]
- テアニン+カフェインと注意の切り替え(メタ解析)SMD 0.33(95%CI 0.13-0.54、2時間後)対象: 健康な人のランダム化比較試験(50試験、15試験がメタ解析)テアニンとカフェインを同時に摂取すると、2時間後の注意の切り替え課題の正確さが向上した。[出典14]
- 単回摂取と気分の落ち込み(メタ解析)SMD 0.69(95%CI 0.13-1.25)対象: 健康な大人の1回摂取の試験(外れ値の1試験を除く)健康な人が1回摂取すると、気分の落ち込みの点数が低下した(試験間のばらつきは小さい)。[出典8]
- テアニン単独と選択反応時間(メタ解析)SMD −0.35(95%CI −0.61〜−0.10、1時間後)対象: 健康な人のランダム化比較試験(50試験、うち15試験がメタ解析)テアニン単独でも、1時間後の選択反応時間がプラセボより短かった。[出典14]
- 視覚の反応時間(メタ解析)MD −15.20 ms(95%CI −28.99〜−1.41)対象: 健康な大人、5つのランダム化比較試験(148人)画面を見て判断する課題の反応時間が15ミリ秒短縮した。用量が多いほど効果が大きかった。[出典15]
- 中高年の注意とワーキングメモリ(1回)1回で注意課題の反応時間が短縮、作業記憶の正答が増加対象: 日本の50〜69歳(解析50人:テアニン26人・プラセボ24人)、1日1カプセル(テアニン100.6mg)中高年が1回摂取すると、注意課題の反応時間が短縮し、作業記憶(覚えながら作業する力)の課題で正答が増え、見落としが減った。[出典16]
- 徹夜明けの交通場面課題での注意(200mg)見間違いの反応が減少(p = 0.014)対象: 徹夜した健康な若い成人24人、200mg、クロスオーバー徹夜明けに200mgを摂取すると、交通場面の課題で、安全な場面への誤反応が減少した。[出典17]
- テアニン100mg+カフェイン50mgと注意の切り替え注意の切り替えの速さと正確さが向上(60分後)対象: 健康な成人27人、クロスオーバーテアニンとカフェインを同時に摂取すると、60分後の注意の切り替え課題で、反応が速く正確になった。[出典18]
- テアニン97mg+カフェイン40mgと注意課題切り替えの正確さ・覚醒感が向上(P < 0.01)対象: 若い成人44人お茶数杯分に近い量のテアニンとカフェインで、課題切り替えの正確さと覚醒感が向上し、疲労感が低下した。[出典19]
- テアニン+カフェインの急性効果(メタ解析)11試験。2時間以内の覚醒感・注意の切り替えに中程度の効果対象: ランダム化プラセボ対照のヒト試験11件カフェインと同時に摂取すると、2時間以内の覚醒感と注意の切り替えの正確さに中程度の効果が見られた。[出典20]
- 50mgとα波(脳波)50mgで安静時のα波がプラセボより増加対象: 健康な若い人(テアニン16人・プラセボ19人)お茶に近い量の50mgでも、閉眼安静時のα波(リラックスと注意に関わる脳波)が増加した。[出典21]
- 重い有害事象(メタ解析)重い有害事象の報告なし対象: 31のランダム化比較試験(1,168人)31試験を通して、重い有害事象は報告されなかった。[出典8]
- 副作用は少なく軽い(睡眠の2レビュー)22試験で、副作用は少なく軽度対象: 睡眠の2つのレビューに含まれたランダム化比較試験22件(1日50〜1,000mg、単回〜8週間)睡眠の試験22件を通じて、テアニンの忍容性(問題なく摂取を続けられるか)は良好で、副作用は少なく軽度だった。[出典7]
- 28日間の試験で報告された副作用金属のような味・口の渇き(各1人、軽度)対象: 健康な成人30人、1日400mg・28日間試験品との関係が否定できない副作用は、金属のような味と口の渇きの2件で、どちらも軽く、すべて回復した。[出典3]
- 子ども(8〜12歳)の1日400mg6週間、大きな有害事象なし対象: ADHDの男子98人、1日400mg(100mgを1日4錠)・6週間8〜12歳の男子が1日400mgを6週間摂取しても、大きな有害事象はなかった。[出典22]
- 動物での13週間の毒性試験無毒性量4,000mg/kg体重/日(試験した最大量)対象: ラット、13週間の混餌投与(OECDガイドライン408・GLP)ラットに体重1kgあたり1日4,000mgを13週間与えても、毒性は見られなかった。[出典23]
- 睡眠時間はあまり延びない睡眠の質は支えるが、総睡眠時間への効果は小さい対象: テアニンの睡眠試験をまとめたレビュー(成人)1日200〜450mgで睡眠の質を支える一方、総睡眠時間はあまり延びなかった。[出典7]
- 主観的ストレス(28日間)PSS −17.98%(プラセボ−17.88%)対象: 中程度のストレスがある健康な成人30人、1日400mg・28日間28日間で主観的ストレスの点数は18%低下したが、プラセボ群でも同程度に低下した。[出典3]
- 全般性不安障害の不安(条件)不安の点数(HAMA)はプラセボと差なし(p = 0.73)対象: 全般性不安障害の46人、1日450〜900mg・8週間(抗うつ薬に追加)全般性不安障害の患者では、不安症状にプラセボとの差がなかった。[出典24]
- 研究者の慎重な見方(レビュー)薬理的な量の広い使用には慎重を対象: テアニンのレビュー厳密なヒト試験が不足しているとして、薬理的な量を広く使うことに慎重であるべきとの意見もある。[出典25]
根拠一覧
論文・資料の一覧(25件)
- The effects of L-theanine consumption on sleep outcomes: A systematic review and meta-analysis. Sleep Med Rev 2025 — 原典(取得日:2026-10-26)
- Examining the effect of L-theanine on sleep: a systematic review of dietary supplementation trials. Nutr Neurosci 2026 — 原典(取得日:2026-10-26)
- Safety and Efficacy of AlphaWave L-Theanine Supplementation for 28 Days in Healthy Adults with Moderate Stress: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Trial. Neurol Ther 2024 — 原典(取得日:2026-10-26)
- In Search of a Safe Natural Sleep Aid. J Am Coll Nutr 2015 — 原典(取得日:2026-10-26)
- Effects of L-Theanine Administration on Stress-Related Symptoms and Cognitive Functions in Healthy Adults: A Randomized Controlled Trial. Nutrients 2019 — 原典(取得日:2026-10-26)
- The Effects of Green Tea Amino Acid L-Theanine Consumption on the Ability to Manage Stress and Anxiety Levels: a Systematic Review. Plant Foods Hum Nutr 2020 — 原典(取得日:2026-10-26)
- Effects of L-theanine on cognition, mood and sleep: evidence from human trials. Front Nutr 2026 — 原典(取得日:2026-10-26)
- Cognitive and affective effects of L-Theanine: a systematic review and meta-analysis of 31 randomized trials. Mol Psychiatry 2026 — 原典(取得日:2026-10-26)
- Effect of Combined Ingestion of L-Theanine and L-Arginine for Short-Term Psychological Stress in Young Adults: A Randomized Placebo-Controlled Study. J Nutr Sci Vitaminol 2022 — 原典(取得日:2026-10-26)
- A Randomized, Triple-Blind, Placebo-Controlled, Crossover Study to Investigate the Efficacy of a Single Dose of AlphaWave L-Theanine on Stress in a Healthy Adult Population. Neurol Ther 2021 — 原典(取得日:2026-10-26)
- Anti-stress effect of theanine on students during pharmacy practice: positive correlation among salivary alpha-amylase activity, trait anxiety and subjective stress. Pharmacol Biochem Behav 2013 — 原典(取得日:2026-10-26)
- Effects of L-theanine or caffeine intake on changes in blood pressure under physical and psychological stresses. J Physiol Anthropol 2012 — 原典(取得日:2026-10-26)
- Time for tea: mood, blood pressure and cognitive performance effects of caffeine and theanine administered alone and together. Psychopharmacology 2008 — 原典(取得日:2026-10-26)
- Effects of Tea (Camellia sinensis) or its Bioactive Compounds l-Theanine or l-Theanine plus Caffeine on Cognition, Sleep, and Mood in Healthy Participants: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. Nutr Rev 2025 — 原典(取得日:2026-10-26)
- Promising, but Not Completely Conclusive-The Effect of l-Theanine on Cognitive Performance Based on the Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Placebo-Controlled Clinical Trials. J Clin Med 2025 — 原典(取得日:2026-10-26)
- Effects of l-Theanine on Cognitive Function in Middle-Aged and Older Subjects: A Randomized Placebo-Controlled Study. J Med Food 2021 — 原典(取得日:2026-10-26)
- Effect of L-theanine on selective attention in a traffic-related reaction task in sleep-deprived young adults: a double-blind placebo-controlled, crossover study. Nutr Neurosci 2025 — 原典(取得日:2026-10-26)
- The combined effects of L-theanine and caffeine on cognitive performance and mood. Nutr Neurosci 2008 — 原典(取得日:2026-10-26)
- The combination of L-theanine and caffeine improves cognitive performance and increases subjective alertness. Nutr Neurosci 2010 — 原典(取得日:2026-10-26)
- Acute effects of tea constituents L-theanine, caffeine, and epigallocatechin gallate on cognitive function and mood: a systematic review and meta-analysis. Nutr Rev 2014 — 原典(取得日:2026-10-26)
- L-theanine, a natural constituent in tea, and its effect on mental state. Asia Pac J Clin Nutr 2008 — 原典(取得日:2026-10-26)
- The effects of L-theanine (Suntheanine) on objective sleep quality in boys with attention deficit hyperactivity disorder (ADHD): a randomized, double-blind, placebo-controlled clinical trial. Altern Med Rev 2011 — 原典(取得日:2026-10-26)
- A 13-week dietary toxicity and toxicokinetic study with l-theanine in rats. Food Chem Toxicol 2006 — 原典(取得日:2026-10-26)
- L-theanine in the adjunctive treatment of generalized anxiety disorder: A double-blind, randomised, placebo-controlled trial. J Psychiatr Res 2019 — 原典(取得日:2026-10-26)
- l-theanine: From tea leaf to trending supplement - does the science match the hype for brain health and relaxation? Nutr Res 2025 — 原典(取得日:2026-10-26)
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