鉄サプリの効果疲れ・集中力・持久力で報告されていること
このページの要点
- 疲れ: 鉄の蓄えが少ない女性で、疲れが減ったと報告されている
- 集中力: 子どもや若い女性で、注意・集中力が上がったという解析がある
- 持久力: 女性やアスリートでは、持久力の目安になる数値も上がっていた
- 副作用: 便秘や下痢が増えることがある。量と飲み方は飲み方のページへ
鉄とは赤血球を作る材料
鉄は、赤血球を作るために必要な栄養素です。体内の鉄の蓄え(貯蔵鉄)が尽きると、赤血球が減って貧血になります。
鉄を補う試験で測られてきたのは、疲れ・集中力・持久力です。
早見表疲れ・集中力・持久力で報告がある
- 複数の試験で報告疲れ
- 貧血はないが鉄の蓄え(フェリチン)が少ない女性で、鉄剤を飲んだ人は偽薬より疲れが減った
- 偽薬と比べた2つの試験と、試験をまとめた解析。量は医師が治療に使う量
→ 蓄えが少ないかどうかは、血液検査で確かめられます - 解析で報告注意・集中力
- 6歳以上の子どもから若い女性まで、注意・集中力が上がった
- 試験をまとめた解析。男性や高齢者の試験は含まれない
- 解析で報告持久力
- 生殖年齢の女性と、鉄が不足したアスリートで、持久力の目安(最大酸素摂取量)が上がった
- それぞれ試験をまとめた解析。貧血のない成人全体の解析では差が出なかった
- 増えると報告副作用(便秘・下痢)
- 月経のある女性が毎日飲むと、便秘や下痢が増えた
- 試験をまとめた解析。飲んだ量と期間は試験ごとに違う
→ 量と飲み方の見方は、飲み方のページへ
疲れ蓄えが少ない女性で、減ったと報告
疲れが減ったと報告されているのは、貧血はないものの、鉄の蓄え(フェリチン)が少ない女性です。2つの試験で、鉄剤を飲んだ人は、偽薬(有効成分を含まない薬)を飲んだ人より疲れの点数が大きく下がりました。
バーの長さは、始めたときと比べて疲れの点数が下がった割合です(点数は低いほど疲れが少ない)。
出典: Vaucher P, et al. CMAJ 2012/Verdon F, et al. BMJ 2003(数値をもとに当編集部が作図)
- フランスの試験では、疲れの点数の下がり方が、鉄剤を飲んだ人のほうが18.9ポイント大きくなりました(47.7%と28.8%の差)
- 試験をまとめた解析(4試験、714人)でも、疲れは減っていました
- 試験で使われたのは1日あたり元素鉄80mgで、医師が治療に使う量です。当サイトで比較した市販の鉄サプリは、いずれもこれより少ない量です
- 疲れの点数が、偽薬を飲んだ人より大きく下がりました
数値の詳細(論文・資料の値)
- 疲労スコアの変化(Current and Past Psychological Scale)
鉄群-47.7% vsプラセボ群-28.8%(差-18.9%、95%CI -34.5〜-3.2、p=0.02)/生活の質 p=0.2・抑うつ p=0.97・不安 p=0.5(有意差なし)
- 短い期間でも差が出ました。差が出たのは、フェリチンが低い女性だけでした
数値の詳細(論文・資料の値)
- 疲労の視覚的アナログスケール(10点)の変化
鉄群-1.82/6.37点(29%)vsプラセボ群-0.85/6.46点(13%)、差0.95点(95%CI 0.32〜1.62、p=0.004)/サブ解析でフェリチン50µg/L以下の女性のみ改善
数値の詳細(論文・資料の値)
- 自覚的疲労の標準化平均差(メタ分析)
SMD -0.38(95%CI -0.52〜-0.23、I2 0%、4試験、714人)
集中力・持久力上がったという解析がある
子どもから若い女性の試験をまとめた解析で、注意・集中力が上がっていました。女性やアスリートの試験をまとめた解析では、持久力の目安になる数値も上がっていました。
持久力の指標には、最大酸素摂取量が使われています。運動中に体が取り込める酸素の最大量で、多いほど持久力が高い目安になります。
縦線 = 0(差なし)。横線 = ばらつきの幅(95%信頼区間)。点は効果の大きさ(効果量)です。一般に、0.2で小さい、0.5で中程度、0.8で大きい差とされます。
出典: PubMed 20100340・24717371・25361786・29626044(数値をもとに当編集部が作図)
- 生殖年齢の女性では、運動中の心拍数も下がっていました(-4.05回/分)
- 知能指数への効果は、貧血のない人ではありませんでした
数値の詳細(論文・資料の値)
- 注意・集中力の標準化平均差と、非貧血者での知能指数(IQ)への効果
注意・集中 SMD 0.59(95%CI 0.29〜0.90)/非貧血の参加者ではIQへの効果なし - 最大酸素摂取量(VO2max)の差(メタ分析)
相対VO2max MD 2.35mL/(kg・min)(95%CI 0.82〜3.88、18試験)/全体SMD 0.37(95%CI 0.11〜0.62、20試験)/最大下運動時の心拍数 MD -4.05回/分(95%CI -7.25〜-0.85、6試験) - 最大酸素摂取量(VO2max)の変化(メタ分析)
Hedges g=0.610(95%CI 0.399〜0.821)/フェリチン g=1.088/ヘモグロビン g=0.695 - 最大酸素摂取量(VO2max)と運動試験(客観指標)の変化
VO2max SMD 0.11(95%CI -0.15〜0.37、9試験、235人)。運動試験の時間系指標も差なし - 認知機能(月経のある女性への鉄補給)
メタ分析不能。個々の試験の結果は一致せず - 認知課題の成績(鉄補給16週)
フェリチンの有意な上昇が認知成績の5〜7倍の改善と関連(原文表記)/ヘモグロビンの上昇は課題の速度の改善と関連
副作用便秘・下痢が増える
図は、月経のある女性が毎日鉄を飲んだ試験をまとめた結果です。便秘と下痢は増え、吐き気には差がありませんでした。
縦線 = 1倍(飲まない人と同じ)。横線 = ばらつきの幅(95%信頼区間)。100人中何人に起きるかは、この解析からは分かりません。
出典: 月経のある女性のコクランレビュー(PubMed 27087396)(数値をもとに当編集部が作図)
- 飲んだ量と期間は、試験ごとに違います
- 鉄の量が少なければ、どの種類でも胃腸の症状は問題にならなかったと、妊婦の試験の著者は述べています
便秘や下痢が出た場合は、量や飲み方を医師・薬剤師に相談してください。量・種類・飲む間隔の見方は、飲み方のページにまとめています。
鉄は、飲みすぎると体にたまりすぎることがあります(鉄過剰症)。商品の量を推奨量と比べる見方も、飲み方のページで説明しています。
数値の詳細(論文・資料の値)
- 毎日の鉄補給の副作用(月経のある女性、コクランレビュー)
胃腸の副作用 RR 1.99(95%CI 1.26〜3.12、5試験・521人)/軟便・下痢 RR 2.13(1.10〜4.11、6試験)/便秘 RR 2.07(1.35〜3.17、8試験)/悪心は差なし(RR 1.19、0.78〜1.82) - 硫酸第一鉄の胃腸症状(プラセボ・静注鉄との比較、メタ分析)
プラセボ比 OR 2.32(95%CI 1.74〜3.08、20試験・3168人)/静注鉄比 OR 3.05(95%CI 2.07〜4.48、23試験・3663人)/用量との関連は認められず - ビスグリシン酸鉄25mgと硫酸第一鉄50mgの胃腸症状・黒色便(妊婦)
黒色便 ビスグリシン酸鉄25mg 8% vsフマル酸鉄40mg 22% vs硫酸第一鉄50mg 31%/胃腸症状はビスグリシン酸鉄で有意に少ない - 鉄サプリメントの長期使用による鉄過剰症の事故情報
1日54〜108mgを約3年間→続発性鉄過剰症/1日36mgを約11か月→鉄過剰状態と肝機能障害の疑い
自分が当てはまるか不足しやすい人がいる
鉄の蓄えが減りやすいのは、鉄を多く失う人や、多く必要とする人です。
- 月経のある女性: 日本の若い女性の調査では、24.5%で鉄の蓄えが不足していました
- 妊娠中の方: 中期・後期は、推奨量に+8.5mg/日が上乗せされています
- 献血を繰り返す人: 米国の調査では、頻繁に献血する男性の18%で鉄の蓄えが尽きていました
蓄えが少ないかどうかは、血液検査で分かります。不足しやすい人と検査の見方は、鉄は足りている?にまとめています。
男性・月経のない女性先に原因を調べる
男性や月経のない女性の鉄不足は、腸などからの出血が原因のことがあります。そのため、鉄サプリを飲み始める前に、医療機関で原因を調べてもらうよう勧められています。
数値の詳細(論文・資料の値)
- 鉄欠乏性貧血の男性・閉経後女性の原因検索(診療ガイドライン)
約3分の1に原因となる病気(多くは消化管) - 男性と月経のない女性の鉄サプリの服用
医師による具体的な指示がない限り服用してはいけない
- 月経の量が多い
- 健診や検査で、貧血や鉄不足と言われた
- 男性または月経のない女性で、鉄が足りないと言われた(詳しく)
サプリメントは、貧血などの病気の治療や予防に使うものではありません。
まとめ
- 便秘や下痢が出たら、量や飲み方を医師・薬剤師に相談する
次に読むもの
この記事で使った数値の一覧(22件)
- 鉄の不足が貧血になるまでの進み方体内の鉄分を使いきるには数カ月対象: 一般鉄欠乏性貧血はゆっくり進む。鉄の貯蔵量が減ると骨髄の赤血球産生が徐々に落ち、貯蔵鉄が尽きると赤血球の数が減って小さくなる。[出典1]
- 鉄が足りずに貧血になったときの症状疲労・筋力低下・肌が青白くなる/重度では息切れ・めまい・心拍数の増加対象: 一般体内の鉄が使い尽くされると鉄欠乏性貧血が起こり、肌が青白くなり、筋力低下と疲労が起こる。集中力が損なわれることもある。重度では息切れ・めまい・心拍数の増加が起こる。症状は徐々に進み、他の種類の貧血の症状と似ている。[出典2]
- 若年日本人女性の鉄欠乏の頻度(血清フェリチン12ng/mL未満)24.5%(フェリチン<12ng/mL)対象: 18〜25歳の日本人女性 栄養士養成課程の学生 n=1019日本の栄養士養成課程の女子学生1019人の横断研究で、24.5%が血清フェリチン12ng/mL未満の鉄欠乏に分類され、食事の鉄摂取量とは有意な関連がなかった。[出典3]
- 献血を繰り返す人の鉄の不足(前向き研究)頻回献血の男性: 貯蔵鉄の枯渇18%・鉄欠乏性の造血47%/ 初回・再開の男性: 8%・20%対象: 米国の献血者2,425人(頻回献血者と、初回または2年以上献血していない人。男女)米国の献血者の前向き研究(RISE)では、最終来所時に貯蔵鉄の枯渇(フェリチン12ng/mL未満)があったのは、頻回献血の男性で18%、初回・再開の男性で8%だった。献血の頻度が高く間隔が短いほど鉄の不足が多く、鉄サプリの使用で不足は減った。[出典4]
- 鉄欠乏性貧血の男性・閉経後女性の原因検索(診療ガイドライン)約3分の1に原因となる病気(多くは消化管)対象: 鉄欠乏性貧血で受診した成人の男性・閉経後女性(英国の診療ガイドライン)英国消化器病学会の診療ガイドラインは、鉄欠乏性貧血で受診した男性と閉経後女性のおよそ3分の1に原因となる病気があり、多くは消化管にあるとして、鉄の補充とあわせて原因を調べることを求めている。[出典5]
- 妊婦の鉄の付加量(2025年版)初期: 推定平均必要量+2.0mg/日・推奨量+2.5mg/日 / 中期・後期: 推定平均必要量+7.0mg/日・推奨量+8.5mg/日対象: 妊婦2025年版では、妊婦の付加量は初期が推奨量+2.5mg/日、中期・後期が推奨量+8.5mg/日とされた。[出典6]
- ビスグリシン酸鉄25mgと硫酸第一鉄50mgの胃腸症状・黒色便(妊婦)黒色便 ビスグリシン酸鉄25mg 8% vsフマル酸鉄40mg 22% vs硫酸第一鉄50mg 31%/胃腸症状はビスグリシン酸鉄で有意に少ない対象: 妊娠15〜19週からの妊婦 n=78(Naestved試験)。別の Gentofte試験は n=404(フマル酸鉄の用量比較)デンマークの妊婦の二重盲検試験で、ビスグリシン酸鉄25mgは硫酸第一鉄50mgより胃腸症状が少なく、黒色便は8%(硫酸第一鉄31%)だった。フマル酸鉄40mgの22%は別の試験(Gentofte)の値で、3剤を同じ試験で比べたものではない。[出典7]
- 疲労スコアの変化(Current and Past Psychological Scale)鉄群-47.7% vsプラセボ群-28.8%(差-18.9%、95%CI -34.5〜-3.2、p=0.02)/生活の質 p=0.2・抑うつ p=0.97・不安 p=0.5(有意差なし)対象: 18〜53歳の非貧血・フェリチン50µg/L未満・疲労を訴える女性 n=198(フランス)疲労を訴える非貧血でフェリチン50µg/L未満の女性198人に硫酸第一鉄(元素鉄80mg/日)を12週与えると、疲労スコアはプラセボより18.9%多く低下したが、生活の質・抑うつ・不安には有意差がなかった。[出典8]
- 試験で使われた鉄の量と期間(疲労の試験)硫酸第一鉄 元素鉄80mg/日・12週対象: 18〜53歳の非貧血・フェリチン50µg/L未満・疲労を訴える女性 n=198(フランス)鉄群 n=102・プラセボ群 n=96。医薬品として使われる量の鉄剤を用いた試験。[出典8]
- 疲労の視覚的アナログスケール(10点)の変化鉄群-1.82/6.37点(29%)vsプラセボ群-0.85/6.46点(13%)、差0.95点(95%CI 0.32〜1.62、p=0.004)/サブ解析でフェリチン50µg/L以下の女性のみ改善対象: 18〜55歳の非貧血で原因不明の疲労のある女性 n=144(スイス)原因不明の疲労のある非貧血女性144人に硫酸第一鉄(元素鉄80mg/日)を4週与えると、疲労はプラセボより0.95点多く改善し、効果はフェリチン50µg/L以下の女性に限られた。[出典9]
- 試験で使われた鉄の量と期間(疲労の試験)硫酸第一鉄 元素鉄80mg/日・4週対象: 18〜55歳の非貧血で原因不明の疲労のある女性 n=144(スイス)鉄群 n=75・プラセボ群 n=69。医薬品として使われる量の鉄剤を用いた試験。[出典9]
- 自覚的疲労の標準化平均差(メタ分析)SMD -0.38(95%CI -0.52〜-0.23、I2 0%、4試験、714人)対象: 鉄欠乏のある非貧血の成人(RCT 18試験・計1170人のうち、疲労の解析は4試験)鉄欠乏のある非貧血の成人を対象にしたRCTのメタ分析で、鉄の補給は自己申告の疲労を減らした(SMD -0.38)。[出典10]
- 最大酸素摂取量(VO2max)と運動試験(客観指標)の変化VO2max SMD 0.11(95%CI -0.15〜0.37、9試験、235人)。運動試験の時間系指標も差なし対象: 鉄欠乏のある非貧血の成人同じメタ分析で、最大酸素摂取量や運動試験の時間といった客観的な運動能力には鉄の補給による差が見られなかった(VO2max SMD 0.11)。[出典10]
- 最大酸素摂取量(VO2max)の差(メタ分析)相対VO2max MD 2.35mL/(kg・min)(95%CI 0.82〜3.88、18試験)/全体SMD 0.37(95%CI 0.11〜0.62、20試験)/最大下運動時の心拍数 MD -4.05回/分(95%CI -7.25〜-0.85、6試験)対象: 生殖年齢の女性(RCT 24試験、解析22試験)生殖年齢の女性を対象にしたRCTのメタ分析で、毎日の経口鉄補給は最大酸素摂取量を高め(SMD 0.37)、最大下運動時の心拍数を下げた。[出典11]
- 最大酸素摂取量(VO2max)の変化(メタ分析)Hedges g=0.610(95%CI 0.399〜0.821)/フェリチン g=1.088/ヘモグロビン g=0.695対象: 鉄欠乏のある非貧血の持久系アスリート(17研究)鉄欠乏のある非貧血の持久系アスリートを対象にした17研究のメタ分析で、鉄治療は最大酸素摂取量を中程度に改善した(Hedges g=0.610)。[出典12]
- 注意・集中力の標準化平均差と、非貧血者での知能指数(IQ)への効果注意・集中 SMD 0.59(95%CI 0.29〜0.90)/非貧血の参加者ではIQへの効果なし対象: 6歳以上の子ども・思春期・女性(RCT 14試験、男性・高齢者の試験なし)鉄補給のRCT 14試験のメタ分析で、注意・集中は改善した(SMD 0.59)が、非貧血の参加者では知能指数への効果はなく、記憶・精神運動にも効果はなかった。[出典13]
- 認知機能(月経のある女性への鉄補給)メタ分析不能。個々の試験の結果は一致せず対象: 月経のある女性(RCT 67試験・8506人、認知は一部の試験)月経のある女性への毎日の鉄補給のコクランレビューは、認知機能が改善するという根拠は不確実で、個々の試験の結果は食い違うと報告した。[出典14]
- 認知課題の成績(鉄補給16週)フェリチンの有意な上昇が認知成績の5〜7倍の改善と関連(原文表記)/ヘモグロビンの上昇は課題の速度の改善と関連対象: 18〜35歳の女性 ベースライン n=149、16週後 n=113(鉄欠乏性貧血 n=34、貧血のない鉄欠乏 n=73、鉄充足 n=42)18〜35歳の女性で鉄補給後16週の追跡では、フェリチンの改善が認知課題の成績向上と関連した。[出典15]
- 毎日の鉄補給の副作用(月経のある女性、コクランレビュー)胃腸の副作用 RR 1.99(95%CI 1.26〜3.12、5試験・521人)/軟便・下痢 RR 2.13(1.10〜4.11、6試験)/便秘 RR 2.07(1.35〜3.17、8試験)/悪心は差なし(RR 1.19、0.78〜1.82)対象: 月経のある女性(RCT 67試験・8506人のうち副作用を報告した試験)月経のある女性への毎日の鉄補給のコクランレビューでは、胃腸の副作用がコントロールの約2倍(RR 1.99)、便秘が2.07倍、軟便・下痢が2.13倍で、悪心には差がなかった。[出典14]
- 硫酸第一鉄の胃腸症状(プラセボ・静注鉄との比較、メタ分析)プラセボ比 OR 2.32(95%CI 1.74〜3.08、20試験・3168人)/静注鉄比 OR 3.05(95%CI 2.07〜4.48、23試験・3663人)/用量との関連は認められず対象: 成人(RCT 43試験・6831人)成人のRCT 43試験のメタ分析で、硫酸第一鉄は胃腸の副作用の危険をプラセボの2.32倍(オッズ比)に高め、鉄の用量との関連は認められなかった。[出典16]
- 鉄サプリメントの長期使用による鉄過剰症の事故情報1日54〜108mgを約3年間→続発性鉄過剰症/1日36mgを約11か月→鉄過剰状態と肝機能障害の疑い対象: インターネット通販で購入した海外事業者の鉄サプリメントを使った2例(国民生活センターへの事故情報)国民生活センターは、海外事業者の鉄サプリメントを長期に使った2例で、1日54〜108mgを約3年間摂取して続発性鉄過剰症と診断された例などの事故情報を公表した。[出典17]
- 男性と月経のない女性の鉄サプリの服用医師による具体的な指示がない限り服用してはいけない対象: 男性と月経のない女性男性と月経のない女性は、医師の具体的な指示がない限り、鉄サプリメント・鉄剤・鉄を含む総合ビタミン剤を服用すべきでない。腸からの出血(結腸がんなど重い病気が原因のことがある)の診断が難しくなるため。[出典2]
根拠一覧
論文・資料の一覧(17件)
- MSDマニュアル家庭版 13. 血液の病気 > 貧血 > 鉄分欠乏性貧血 — 原典(取得日:2026-10-25)
- MSDマニュアル家庭版 11. 栄養障害 > ミネラル > 鉄欠乏症 — 原典(取得日:2026-10-25)
- Iron intake does not significantly correlate with iron deficiency among young Japanese women: a cross-sectional study. — 原典(取得日:2026-10-24)
- Iron deficiency in blood donors: the REDS-II Donor Iron Status Evaluation (RISE) study. Transfusion 2012 — 原典(取得日:2026-10-25)
- British Society of Gastroenterology guidelines for the management of iron deficiency anaemia in adults. Gut 2021 — 原典(取得日:2026-10-25)
- 日本人の食事摂取基準(2025年版)の策定ポイント(策定検討会報告書 鉄の章 p.286〜352 の要約スライド、スライド p.116〜117) — 原典(取得日:2026-10-24)
- Low-Dose Prophylactic Oral Iron Supplementation (Ferrous Fumarate, Ferrous Bisglycinate, and Ferrous Sulphate) in Pregnancy Is Not Associated With Clinically Significant Gastrointestinal Complaints: Results From Two Randomized Studies. — 原典(取得日:2026-10-24)
- Effect of iron supplementation on fatigue in nonanemic menstruating women with low ferritin: a randomized controlled trial. — 原典(取得日:2026-10-24)
- Iron supplementation for unexplained fatigue in non-anaemic women: double blind randomised placebo controlled trial. — 原典(取得日:2026-10-24)
- Efficacy of iron supplementation on fatigue and physical capacity in non-anaemic iron-deficient adults: a systematic review of randomised controlled trials. — 原典(取得日:2026-10-24)
- Iron supplementation benefits physical performance in women of reproductive age: a systematic review and meta-analysis. — 原典(取得日:2026-10-24)
- Is iron treatment beneficial in, iron-deficient but non-anaemic (IDNA) endurance athletes? A systematic review and meta-analysis. — 原典(取得日:2026-10-24)
- The effects of oral iron supplementation on cognition in older children and adults: a systematic review and meta-analysis. — 原典(取得日:2026-10-24)
- Daily iron supplementation for improving anaemia, iron status and health in menstruating women. — 原典(取得日:2026-10-24)
- Iron treatment normalizes cognitive functioning in young women. — 原典(取得日:2026-10-24)
- Ferrous sulfate supplementation causes significant gastrointestinal side-effects in adults: a systematic review and meta-analysis. — 原典(取得日:2026-10-24)
- 海外事業者の鉄サプリメントの長期使用により鉄過剰症を発症 — 原典(取得日:2026-10-24)
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