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NMNの飲み方量・時間帯・選び方

最終更新: 2026-10-30 / からだ事典編集部

このページの要点

  • 量: 試験で使われたのは1日数百mgから2千mgまで。中年の試験では中くらいの量で改善が最も大きかった
  • 時間帯: 日本の高齢者の試験では、午後に飲んだ人で改善が大きかった
  • 選び方: 商品の1日分に含まれるNMNの量を確かめる。同じ量でも、NAD+の増え方には個人差が大きい
この記事は、医師の診察や治療に代わるものではありません。免責事項

量試験では1日数百mgから2千mgまで

人の試験で使われた量は、1日250〜2,000mgでした。日本の高齢者の試験では1日250mgが使われています。

試験で使われた1日の量250〜2,000mg
日本の高齢者の試験1日250mg歩く速さと眠りの質を測った
中年の試験で効果が最も大きかった量1日600mg血液中のNAD+と歩ける距離

出典: PubMed 39531138・38789831・36482258

中年の試験では、1日300mg・600mg・900mgのどの量でも歩ける距離が伸びました。血液中のNAD+は、600mg・900mgの群で最も多くなっています。

毎日飲んだ試験で使われた1日量は、多いものでも1日2,000mgです。この上限は、超えると体に害が出るという線ではなく、研究で使われた量の範囲の端です。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • 試験で使われた量(8試験のメタ解析)
    1日250〜2,000mg、14日〜12週
  • 試験の量と期間(15試験のメタ解析)
    1日250〜2,000mg、14日〜24週
  • 日本の高齢者の試験の量
    1日250mg・12週間
  • 6分間に歩ける距離(中年80人・60日)
    300mg・600mg・900mgの全群で、プラセボより距離が伸びた(30日・60日)
  • 効果が最も大きかった量(中年80人の試験)
    1日600mg
  • 血液中の NADが最も増えた量(中年80人)
    600mg・900mg
  • 研究で使われた1日量の上限(1回1,000mgを1日2回・14日)
    1日2,000mg

時間帯午後に飲んだ人で改善が大きかった

日本の高齢者が朝と午後に分かれて飲んだ試験では、午後に飲んだ人で、脚の力と眠気の改善が最も大きくなりました。時間帯を比べた試験は、まだこの1つです。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • 飲む時間帯(日本の高齢者108人)
    午後に飲んだ群で改善が最も大きかった
  • 午後に飲んだ群の眠気と脚の力(日本の高齢者108人)
    眠気 d=0.64/椅子の立ち座り d=0.72

飲み方舌の下で溶かしても、血液中の量は同じだった

舌の下で溶かす飲み方と、飲み込む飲み方を比べた試験では、血液中のNMNとNAD+の量に差がありませんでした。分解された後の物質は、舌の下で溶かしたほうが早く増えています。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • 舌の下で溶かす飲み方(14人の比較)
    血液中の NMN・NAD+ の量は飲み込む場合と差なし

選び方1日分のNMNの量と、増え方の個人差

商品によって、1日分に含まれるNMNの量は大きく違います。商品の表示で、1日分の量を確かめてください。

  • 同じ量を飲んでも、血液中のNAD+の増え方には大きな個人差がありました
  • NAD+が多く増えた人ほど、歩ける距離と健康感の点数が良くなっていました
  • 似た成分のNR(ニコチンアミドリボシド)も、NMNと同じくらい血液中のNAD+を増やしていました
数値の詳細(論文・資料の値)
  • 増え方の個人差(中年80人の追加解析)
    同じ量でも変動係数29.2〜113.3%
  • NADの増え方と歩く距離(中年80人の追加解析)
    NADの増え方が大きいほど、6分間に歩ける距離と健康感がよくなった
  • NMNと NRの比較(65人・14日)
    NMNと NRで血液中の NAD+ が同じくらい増えた

運動の習慣運動を続けている高齢者はNAD+が多い

運動を続けている高齢者の筋肉のNAD+は、若い人に近い量でした。体の機能が落ちた高齢者では、少なくなっています。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • 高齢者の筋肉の NAD+(横断研究)
    高齢者で低く、体の機能が落ちた人でさらに低い。運動を続ける高齢者は若い人に近い

安全性副作用は増えなかった

試験をまとめた解析では、副作用や肝臓の数値は、プラセボと比べて増えていません。長く飲んだときの安全性は、より大きく長い試験で確かめる必要があるとされています。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • 副作用(15試験のメタ解析)
    副作用・重い副作用・肝機能の数値は増えなかった
  • 長い期間の安全性
    より大きく長い試験での確認が必要
医師・薬剤師に相談してほしい方
  • 病気で治療を受けている方、服用中の薬がある方
  • 妊娠中・授乳中の方
  • 血圧や血糖の薬を飲んでいる方

サプリメントは、病気の治療や予防に使うものではありません。

よくある質問量・時間帯・飲み方

NMNは1日にどれくらい飲んだ試験がある?

試験で使われた量は、1日250〜2,000mgです。中年の試験では、1日600mgで血液中のNAD+と体の動きの改善が最も大きくなっていました。

いつ飲むのがいい?

日本の高齢者の試験では、午後に飲んだ人で、脚の力と眠気の改善が最も大きくなっていました。時間帯を比べた試験は、まだ1つです。

舌の下で溶かすほうがいい?

舌の下で溶かしても、血液中のNMNとNAD+の量は、飲み込んだときと変わりませんでした。

まとめ

  • 商品の1日分を、試験で使われた量と毎日飲んだ試験の量の上限に当てて確かめる
  • NAD+は運動を続けている人ほど多いという報告がある。運動の習慣と組み合わせて考える
  • 治療中の方、服用中の薬がある方、妊娠中・授乳中の方は、医師・薬剤師に相談する

次に読むもの

この記事で使った数値の一覧(16件)
  1. 試験で使われた量(8試験のメタ解析)
    1日250〜2,000mg、14日〜12週
    対象: ランダム化比較試験8件・342人
    試験で使われた量は1日250〜2,000mgだった。[出典1]
  2. 試験の量と期間(15試験のメタ解析)
    1日250〜2,000mg、14日〜24週
    対象: 同上
    試験で使われた量は1日250〜2,000mg、期間は14日〜24週だった。[出典2]
  3. 研究で使われた1日量の上限(1回1,000mgを1日2回・14日)
    1日2,000mg
    対象: 55〜80歳の太りぎみの32人
    1回1,000mgを1日2回、14日飲む試験が行われ、副作用の頻度はプラセボと同じだった。[出典3]
  4. 血液中の NADが最も増えた量(中年80人)
    600mg・900mg
    対象: 40〜65歳の健康な80人
    血液中の NADは、1日600mg・900mgの群で最も高かった。[出典4]
  5. 効果が最も大きかった量(中年80人の試験)
    1日600mg
    対象: 同上
    血液中の NADと体の動きの改善は、1日600mgで最も大きくなった。[出典4]
  6. 日本の高齢者の試験の量
    1日250mg・12週間
    対象: 日本の高齢者60人
    日本の高齢者の試験では、1日250mgを12週間飲んだ。[出典5]
  7. 6分間に歩ける距離(中年80人・60日)
    300mg・600mg・900mgの全群で、プラセボより距離が伸びた(30日・60日)
    対象: 40〜65歳の健康な80人(4群)
    1日300〜900mgを60日飲んだ群で、6分間に歩ける距離がプラセボより伸びた。[出典4]
  8. 飲む時間帯(日本の高齢者108人)
    午後に飲んだ群で改善が最も大きかった
    対象: 日本の高齢者108人
    午後に飲んだ群で、脚の機能と眠気の改善が大きかった。[出典6]
  9. 午後に飲んだ群の眠気と脚の力(日本の高齢者108人)
    眠気 d=0.64/椅子の立ち座り d=0.72
    対象: 日本の高齢者108人(朝・午後に分けた4群、1日250mg・12週間)
    午後に飲んだ群で、眠気と、椅子から5回立ち座りする時間の改善が最も大きかった。[出典6]
  10. 舌の下で溶かす飲み方(14人の比較)
    血液中の NMN・NAD+ の量は飲み込む場合と差なし
    対象: 健康な男性14人(1回の比較)
    舌の下で溶かしても、血液中の NMNと NAD+ の量は、飲み込んだときと変わらなかった。[出典7]
  11. NMNと NRの比較(65人・14日)
    NMNと NRで血液中の NAD+ が同じくらい増えた
    対象: 健康な65人
    14日飲むと、NMNと NR(ニコチンアミドリボシド)で血液中の NAD+ が同じくらい増えた。ニコチンアミドでは増えなかった。[出典8]
  12. 増え方の個人差(中年80人の追加解析)
    同じ量でも変動係数29.2〜113.3%
    対象: 同上の追加解析
    同じ量を飲んでも、血液中の NADの増え方には大きな個人差があった。[出典9]
  13. NADの増え方と歩く距離(中年80人の追加解析)
    NADの増え方が大きいほど、6分間に歩ける距離と健康感がよくなった
    対象: 同上の追加解析
    血液中の NADが多く増えた人ほど、歩ける距離と健康感の点数がよくなっていた。[出典9]
  14. 高齢者の筋肉の NAD+(横断研究)
    高齢者で低く、体の機能が落ちた人でさらに低い。運動を続ける高齢者は若い人に近い
    対象: 若い人と高齢者の筋肉を比べた研究(Nat Aging 2022)
    筋肉の NAD+ は高齢者で低く、体の機能が落ちた人でさらに低かった。運動を続けている高齢者は若い人に近かった。[出典10]
  15. 副作用(15試験のメタ解析)
    副作用・重い副作用・肝機能の数値は増えなかった
    対象: ランダム化比較試験15件(1日250〜2,000mg、14日〜24週)
    副作用や肝臓の数値の上昇は、プラセボと比べて増えなかった。[出典2]
  16. 長い期間の安全性
    より大きく長い試験での確認が必要
    対象: 同上(著者の結論)
    効果と長い期間の安全性は、より大きく長い試験で確かめる必要があるとされた。[出典2]

根拠一覧

論文・資料の一覧(10件)
  1. Effects of Nicotinamide Mononucleotide on Glucose and Lipid Metabolism in Adults: A Systematic Review and Meta-analysis of Randomised Controlled Trials. Curr Diab Rep 2024 — 原典(取得日:2026-10-30)
  2. Safety and Metabolism-Related Outcomes of Oral Nicotinamide Mononucleotide Supplementation in Adults: A Systematic Review and Meta-Analysis. Nutrients 2026 — 原典(取得日:2026-10-30)
  3. MIB-626, an Oral Formulation of a Microcrystalline Unique Polymorph of β-Nicotinamide Mononucleotide, Increases Circulating Nicotinamide Adenine Dinucleotide and its Metabolome in Middle-Aged and Older Adults. J Gerontol A Biol Sci Med Sci 2023 — 原典(取得日:2026-10-30)
  4. The efficacy and safety of β-nicotinamide mononucleotide (NMN) supplementation in healthy middle-aged adults: a randomized, multicenter, double-blind, placebo-controlled, parallel-group, dose-dependent clinical trial. Geroscience 2023 — 原典(取得日:2026-10-30)
  5. Ingestion of β-nicotinamide mononucleotide increased blood NAD levels, maintained walking speed, and improved sleep quality in older adults in a double-blind randomized, placebo-controlled study. Geroscience 2024 — 原典(取得日:2026-10-30)
  6. Effect of 12-Week Intake of Nicotinamide Mononucleotide on Sleep Quality, Fatigue, and Physical Performance in Older Japanese Adults: A Randomized, Double-Blind Placebo-Controlled Study. Nutrients 2022 — 原典(取得日:2026-10-30)
  7. Sublingual NMN administration increases early circulating terminal catabolites 2PY and 4PY compared with oral administration in healthy adult men. Sci Rep 2026 — 原典(取得日:2026-10-30)
  8. The differential impact of three different NAD+ boosters on circulatory NAD and microbial metabolism in humans. Nat Metab 2026 — 原典(取得日:2026-10-30)
  9. Towards personalized nicotinamide mononucleotide (NMN) supplementation: Nicotinamide adenine dinucleotide (NAD) concentration. Mech Ageing Dev 2024 — 原典(取得日:2026-10-30)
  10. Healthy aging and muscle function are positively associated with NAD+ abundance in humans. Nat Aging 2022 — 原典(取得日:2026-10-30)

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