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NMNと持久力の解析27試験を比べると、量が多いほど持久力が高かった

新しい論文 最終更新: 2026-10-30 / からだ事典編集部

紹介する論文

27試験・1,599人

同上(Front Nutr 2026)

Domain-specific effects of NAD+ precursors on fatigue and functional performance: a systematic review and network meta-analysis. Front Nutr 2026

論文の要旨(PubMed)

この記事の要点

  • 持久力: NMNを飲んだ人は、量が多いほど持久力が高かった
  • 生活の質: NMNを飲んだ人で、生活の質の点数が良かった
  • 4つの成分を比べ、持久力で量に応じた差が報告されたのはNMNだった
  • 筋力・疲れの感じ方・眠りの質には、差がなかった
この記事は、医師の診察や治療に代わるものではありません。免責事項

持久力量が多いほど、持久力が高かった

NMNは、体の中でNAD+という物質の材料になる成分です。NAD+は、細胞がエネルギーを作るのに欠かせない物質で、年齢とともに減ると考えられています。

NAD+の材料になる成分を飲んだ試験を、27試験・1,599人まとめて比べた解析が、2026年に出ました。NMNを飲んだ人は、量が多いほど持久力が高くなっていました。

効果量とは、飲んだ人と飲まなかった人の差の大きさを表す数値です。0なら差がなく、大きいほど差が大きいことを示します。

NMNの量ごとに見た、持久力と生活の質の差

点が0より右にあるほど、飲んだ人で良かったことを示します。横線は、結果のばらつきの幅です。

持久力(中くらいの量)0.66(幅0.09〜1.23)
持久力(多い量)1.02(幅0.43〜1.60)
生活の質(少ない量)0.45(幅0.11〜0.78)
生活の質(多い量)0.56(幅0.14〜0.98)

縦線 = 0(飲まなかった人と同じ)。横線 = ばらつきの幅(95%信頼区間)。差の大きさを表す効果量です。
出典: PubMed 42774067(数値をもとに当編集部が作図)

生活の質の点数も、NMNを飲んだ人で良くなっていました。改善は、主にNMNによるものと報告されています。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • 試験の規模(ネットワークメタ解析)
    27試験・1,599人
  • 持久力とNMN(27試験のネットワークメタ解析)
    中用量 SMD 0.66(95%CI 0.09-1.23)/高用量 SMD 1.02(0.43-1.60)
  • 生活の質とNMN(ネットワークメタ解析)
    高用量 SMD 0.56(95%CI 0.14-0.98)/低用量 SMD 0.45(0.11-0.78)

4つの成分を比べた持久力で量に応じた差が報告されたのはNMN

この解析は、NAD+の材料になるNR・NMN・NADH・ニコチンアミドの4つを、同じ物差しで比べています。持久力で、量に応じた差が報告されたのはNMNでした。

著者は、これらの成分が、主に持久力に関わる結果を良くすると結論しています。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • 比べた成分(ネットワークメタ解析)
    NR・NMN・NADH・ニコチンアミドの4つ
  • 筋力(ネットワークメタ解析)
    NMNで筋力は変わらなかった

この結果をどう読むか持久力と、筋力・疲れの感じ方は別だった

筋力・疲れの感じ方・眠り

同じ解析で、NMNを飲んでも筋力は変わりませんでした。疲れの感じ方と眠りの質も、どの成分でも差がありませんでした。

1つ1つの試験

持久力や歩く力を測った試験は、次のとおりです。

体力を測ったNMNの試験
健康な中年(40〜65歳)
飲んだ量300mg・600mg・900mg
報告された結果6分間に歩ける距離がプラセボより伸びた。中くらいの量で効果が最も大きかった
市民ランナー(練習と一緒に)
飲んだ量中用量(600mg)・高用量(1,200mg)
報告された結果運動中の酸素の取り込みが、プラセボより増えた

試験ごとに、対象と測り方が違います。
出典: PubMed 36482258・34238308(数値をもとに当編集部が作図)

数値の詳細(論文・資料の値)
  • 著者の結論
    NAD+ の材料になる成分は、持久力に関わる結果を優先してよくする
  • 疲労感・睡眠の質(ネットワークメタ解析)
    差なし
  • 6分間に歩ける距離(中年80人・60日)
    300mg・600mg・900mgの全群で、プラセボより距離が伸びた(30日・60日)
  • 効果が最も大きかった量(中年80人の試験)
    1日600mg
  • ランナーの有酸素の能力(6週間)
    中用量(600mg)・高用量(1,200mg)で、酸素の取り込みなどがプラセボより増えた

副作用増えていなかった

NMNの試験をまとめた別の解析では、副作用や肝臓の数値は、プラセボと比べて増えていませんでした。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • 副作用(15試験のメタ解析)
    副作用・重い副作用・肝機能の数値は増えなかった
医師・薬剤師に相談してほしい方
  • 病気で治療を受けている方、服用中の薬がある方
  • 妊娠中・授乳中の方
  • 運動中に胸の痛みや息苦しさがある方

サプリメントは、病気の治療や予防に使うものではありません。

まとめ

  • NMNを飲んだ人で、量が多いほど持久力が高かった
  • 治療中の方、服用中の薬がある方は、飲む前に医師に相談する

次に読むもの

この記事で使った数値の一覧(11件)
  1. 試験の規模(ネットワークメタ解析)
    27試験・1,599人
    対象: 同上(Front Nutr 2026)
    27の試験・1,599人をまとめた解析。[出典1]
  2. 比べた成分(ネットワークメタ解析)
    NR・NMN・NADH・ニコチンアミドの4つ
    対象: NAD+ の材料になる成分を飲んだ大人の試験
    NAD+ の材料になる4つの成分を、同じ物差しで比べた。[出典1]
  3. 持久力とNMN(27試験のネットワークメタ解析)
    中用量 SMD 0.66(95%CI 0.09-1.23)/高用量 SMD 1.02(0.43-1.60)
    対象: NAD+ の材料になる成分のランダム化比較試験など27件・1,599人
    NMNを飲んだ群で、量が多いほど持久力が高くなった。[出典1]
  4. 生活の質とNMN(ネットワークメタ解析)
    高用量 SMD 0.56(95%CI 0.14-0.98)/低用量 SMD 0.45(0.11-0.78)
    対象: 同上
    生活の質が中くらいによくなり、主に NMNによる改善だった。[出典1]
  5. 著者の結論
    NAD+ の材料になる成分は、持久力に関わる結果を優先してよくする
    対象: 同上
    著者は、NAD+ の材料になる成分が、主に持久力に関わる結果をよくすると結論した。[出典1]
  6. 筋力(ネットワークメタ解析)
    NMNで筋力は変わらなかった
    対象: 同上
    持久力とは違い、筋力は変わらなかった。[出典1]
  7. 疲労感・睡眠の質(ネットワークメタ解析)
    差なし
    対象: 27試験・1,599人
    まとめた解析では、疲れの感じ方と睡眠の質には差がなかった。[出典1]
  8. 6分間に歩ける距離(中年80人・60日)
    300mg・600mg・900mgの全群で、プラセボより距離が伸びた(30日・60日)
    対象: 40〜65歳の健康な80人(4群)
    1日300〜900mgを60日飲んだ群で、6分間に歩ける距離がプラセボより伸びた。[出典2]
  9. ランナーの有酸素の能力(6週間)
    中用量(600mg)・高用量(1,200mg)で、酸素の取り込みなどがプラセボより増えた
    対象: 週5〜6回走る市民ランナー48人(4群)
    練習と一緒に1日600mg・1,200mgを6週間飲んだ群で、運動中の酸素の取り込みが増えた。[出典3]
  10. 効果が最も大きかった量(中年80人の試験)
    1日600mg
    対象: 同上
    血液中の NADと体の動きの改善は、1日600mgで最も大きくなった。[出典2]
  11. 副作用(15試験のメタ解析)
    副作用・重い副作用・肝機能の数値は増えなかった
    対象: ランダム化比較試験15件(1日250〜2,000mg、14日〜24週)
    副作用や肝臓の数値の上昇は、プラセボと比べて増えなかった。[出典4]

根拠一覧

論文・資料の一覧(4件)
  1. Domain-specific effects of NAD+ precursors on fatigue and functional performance: a systematic review and network meta-analysis. Front Nutr 2026 — 原典(取得日:2026-10-30)
  2. The efficacy and safety of β-nicotinamide mononucleotide (NMN) supplementation in healthy middle-aged adults: a randomized, multicenter, double-blind, placebo-controlled, parallel-group, dose-dependent clinical trial. Geroscience 2023 — 原典(取得日:2026-10-30)
  3. Nicotinamide mononucleotide supplementation enhances aerobic capacity in amateur runners: a randomized, double-blind study. J Int Soc Sports Nutr 2021 — 原典(取得日:2026-10-30)
  4. Safety and Metabolism-Related Outcomes of Oral Nicotinamide Mononucleotide Supplementation in Adults: A Systematic Review and Meta-Analysis. Nutrients 2026 — 原典(取得日:2026-10-30)

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