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ビタミンDサプリの飲み方量・飲む間隔・食事・種類・飲み合わせ

最終更新: 2026-10-27 / からだ事典編集部

このページの要点

  • 量: 商品の1日分に食事の分を足して、耐容上限量を超えないかを見る
  • 飲む間隔: 感染症の差が出たのは、毎日・毎週飲んだ試験
  • 年1回の大量: 転倒・骨折が増えた試験がある
  • 食事: 脂肪を含む食事と一緒に飲んだほうが、吸収率が高かった
この記事は、医師の診察や治療に代わるものではありません。免責事項

量食事の分と合わせて、上限量と比べる

商品のビタミンDの量は、下の囲みの並びのどこに入るかで見られます。耐容上限量は食事を含めた量なので、商品の1日分に食事の分を足して比べます。

量の目安(1日あたり、少ない順)
  • 食事からの摂取量
    男性**7.9μg/日・女性7.0μg/日**(全国調査の中央値)
  • 日本の目安量
    9.0μg/日(食事を含めた量)
  • 米国の推奨量
    19〜70歳15μg(600IU)・71歳以上20μg(800IU)・妊婦授乳婦15μg
  • 試験で多く使われた量
    感染症の試験で**10〜25μg(1日400〜1,000IU)、骨折の試験で20μg**(800IU)前後
  • 耐容上限量
    100μg/日(食事を含めた量)

商品の1日分に食事の分を足して、この並びのどこに入るかを見ます。比較ページでは、商品ごとの1日分を、目安量と耐容上限量の線と並べています。

日本と米国で量が違うのは、決め方が違うためです。日本の目安量は、北欧の推奨量と、現在の日本人の摂取量の中間として決められました。

商品の表示は、μgのほかにIU(国際単位)のこともあります。換算は1μg = 40IUです。

日光にほとんど当たらない施設の高齢者の試験では、1日5μg/日では濃度が目安まで上がりませんでした。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • 日本人成人のビタミンD摂取量(中央値)
    男性7.9μg/日・女性7.0μg/日
  • ビタミンDの目安量(2025年版・成人)
    目安量9.0μg/日(男女とも、18歳以上のすべての年齢区分)
  • 米国の推奨量と上限量(NIHの解説)
    推奨量: 19〜70歳15μg(600IU)・71歳以上20μg(800IU)・妊婦授乳婦15μg/ 上限: 19歳以上・妊婦授乳婦100μg(4,000IU)
  • 急性呼吸器感染症(2021年のメタ解析)
    全体 OR 0.92(95%CI 0.86-0.99、37試験)/ 毎日飲む OR 0.78(0.65-0.94、19試験)/1日400〜1,000IU OR 0.70(0.55-0.89、10試験)/1〜15歳 OR 0.71(0.57-0.90、15試験)
  • ビタミンDの量と骨折(個人データの統合解析)
    実際の摂取量が最も多い群(中央値800IU/日): 大腿骨骨折 HR 0.70(95%CI 0.58-0.86)・非椎体骨折 HR 0.86(0.76-0.96)
  • ビタミンDの耐容上限量(2025年版・成人)
    耐容上限量100μg/日(男女とも、18歳以上)
  • 成人の目安量9.0μg/日の決め方
    北欧の推奨量10μg/日と現在の摂取量の中間 → 算出値 男性8.9・女性8.5μg/日 → 男女とも9.0μg/日
  • ビタミンDの単位の換算
    1μg = 40IU
  • 日本の施設高齢者の試験での量
    5μg/日では20ng/mL以上にならず /20μg/日・1か月で20ng/mLを超えたのは約40%

多すぎる量食事と合わせて上限量を超えない

耐容上限量は、食事とサプリを合わせた量です。サプリが1つでも、食事の分を足して上限量を超えないかを見ます。マルチビタミンなど、ほかのサプリに入っている分も合計に入ります。

多すぎる量が続くと、血液中のカルシウム値が高くなりすぎることがあります。日光を浴びすぎても、ビタミンDが多すぎる状態にはなりません。

米国立衛生研究所の解説は、吐き気・嘔吐・筋力の低下・腎臓の結石などを多すぎるときの症状に挙げています。多くはサプリの飲みすぎによるものとしています。

副作用の報告は、ビタミンDサプリの効果にまとめています。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • 過剰摂取の症状(米国 NIHの解説)
    血中375nmol/L(150ng/mL)以上で 吐き気・嘔吐・筋力低下・錯乱・痛み・食欲不振・脱水・多尿とのどの渇き・腎臓結石 / 日光では過剰にならない
  • 過剰摂取の健康障害(食事摂取基準)
    多量の摂取で 高カルシウム血症・腎障害・軟組織の石灰化 / 血中80〜88ng/mL以上で高カルシウム血症の可能性 / 日光ではビタミンD過剰症は起こらない
  • 日本人成人のビタミンD摂取量(中央値)
    男性7.9μg/日・女性7.0μg/日

飲む間隔感染症の差は、毎日・毎週の試験で

総量を同じにした試験では、毎日・週1回・月1回のどれでも、2か月後の濃度に差はありませんでした。ただし、感染症の試験の結果は、飲む間隔で違っていました。

風邪などの感染症の試験をまとめた解析では、毎日・毎週飲んだ試験で感染症が少なくなっていました。大量を一度に飲む試験を含めると、差はありませんでした。

感染症の差は、毎日・毎週飲んだ試験で出た

点が1より左にあるほど、飲んだ人で少なかったことを示します。横線が1をまたぐ行は、差があるとは言えません。

毎日・毎週飲んだ試験0.81倍(幅0.72〜0.91)
大量を一度に飲む試験を含む差があるとは言えない0.97倍(幅0.86〜1.10)

縦線 = 飲まなかった人を1とする。横線 = ばらつきの幅(95%信頼区間)。点は、風邪などの感染症にかかる見込み(オッズ比)。横の線は、ばらつきの幅です。
出典: 25試験の個人データの解析(PubMed 28202713)(数値をもとに当編集部が作図)

年に1回、大量を一度に飲んだ試験ランダム化試験(JAMA 2010年)
対象
骨折しやすい地域の高齢女性
測ったもの
転倒と骨折の数
  • 飲まなかった人を1として、転倒は1.15倍、骨折は1.26倍でした
  • 転倒が増えたのは、特に飲んだ後の数か月でした
数値の詳細(論文・資料の値)
  • 年1回の大量投与と転倒・骨折
    転倒 IRR 1.15(95%CI 1.02-1.30)・骨折 IRR 1.26(1.00-1.59)/ 投与後3か月の転倒1.31

つまり、総量が同じなら、濃度は飲む間隔で変わりませんでした。年1回の大量だけは、転倒・骨折が増えた試験があります。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • 毎日・毎週・毎月の比較(総量が同じ)
    2か月後の血中25(OH)D: 毎日1,500IU 33.2・毎週10,500IU 29.2・28日ごと45,000IU 37.1ng/mL(有意差なし)
  • 急性呼吸器感染症(25試験の個人データのメタ解析)
    全体 調整OR 0.88(95%CI 0.81-0.96)/ 毎日・毎週0.81(0.72-0.91)/ そのうち開始時25nmol/L未満0.30(0.17-0.53)・25nmol/L以上0.75(0.60-0.95)/ 大量の単回投与あり0.97(0.86-1.10)
  • 年1回の大量投与と転倒・骨折
    転倒 IRR 1.15(95%CI 1.02-1.30)・骨折 IRR 1.26(1.00-1.59)/ 投与後3か月の転倒1.31

食事と一緒に脂肪を含む食事で吸収が高かった

ビタミンDは、油に溶けやすい栄養素です。脂肪を含む食事と一緒に飲むと、吸収率が高かったと報告されています。

  • 高齢者の試験では、脂肪を含む朝食と一緒のほうが、脂肪なしの朝食より、血液中のピークが32%高くなりました
  • 濃度が上がりにくかった人が、1日で最も量の多い食事と一緒に飲むようにしたところ、濃度が平均+56.7%高くなりました
数値の詳細(論文・資料の値)
  • 脂肪を含む食事と一緒に摂取した場合の吸収
    ピーク時の血中ビタミンD3が脂肪を含む食事で32%(95%CI 11-52%)高い
  • 1日で最も量の多い食事と一緒に摂取した場合
    血中25(OH)D 30.5→47.2ng/mL(平均+56.7%、2〜3か月)
  • 食事の条件と吸収・血中濃度(月1回50,000IU)
    12時間後の血中D3上昇: 低脂肪食241.1・高脂肪食207.4・食事なし200.9nmol/L/30日・90日後の血中25(OH)Dは3群で差なし
  • 脂溶性で食事と一緒に(NIHの解説)
    脂肪を含む食事や間食と一緒に摂取すると吸収率が高まる / D3は D2より血中濃度を多く長く上げるかもしれない

種類D3のほうが濃度を高くした

ビタミンDには、魚に多いD3(コレカルシフェロール)と、きのこに多いD2(エルゴカルシフェロール)があります。商品のラベルでも、この名前で書かれています。

D3とD2を比べた試験をまとめた解析では、D3のほうが血液中の濃度を高くしました。差が大きかったのは、大量を一度に飲む場合でした。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • ビタミンD3とD2の比較(メタ解析)
    血中25(OH)Dを上げる効果: D3が D2より大きい(P=0.001)/ 大量単回では差(P=0.0002)、毎日では差が消える
  • D2と D3の違い(食事摂取基準)
    D2(エルゴカルシフェロール)はきのこ、D3(コレカルシフェロール)は魚・魚の肝臓 / D3の効力が大きい報告あり、換算は困難で基準は合計量

カルシウムとの組み合わせ骨折の試験はカルシウムも一緒

骨折の試験で差が出たのは、カルシウムも一緒に飲んだ試験です。結果は、ビタミンDサプリの効果にまとめています。

一方、カルシウムと一緒に飲んだ試験では、腎臓結石が増えたと報告されています。飲まなかった人を1として、1.17倍でした。

腎臓結石になったことがある方は、カルシウムと一緒に飲む前に、医師に相談してください。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • ビタミンD+カルシウムと大腿骨骨折(コクラン)
    大腿骨骨折 RR 0.84(95%CI 0.74-0.96、9試験・49,853人)/ すべての骨折 RR 0.95(0.90-0.99、10試験・49,976人)/ 施設入所者では1,000人あたり年9件減
  • ビタミンD単独と骨折(コクラン)
    ビタミンD単独: 大腿骨骨折 RR 1.12(95%CI 0.98-1.29、11試験・27,693人)・新たな骨折 RR 1.03(0.96-1.11、15試験)
  • カルシウムとの併用と単独の比較(2019年メタ解析)
    ビタミンD単独: 骨折 RR 1.06(0.98-1.14)・大腿骨骨折 RR 1.14(0.98-1.32)(11試験・34,243人)/ カルシウム併用: 骨折 RR 0.94・大腿骨骨折 RR 0.84
  • ビタミンD+カルシウムと骨折(7大試験の統合解析)
    カルシウム併用: 骨折全体 HR 0.92(95%CI 0.86-0.99)/10μg+カルシウム: 大腿骨骨折 HR 0.74(0.60-0.91)/ ビタミンD単独10〜20μg/日: 有意な効果なし
  • カルシウム+ビタミンDと腎臓結石(WHI)
    腎臓結石 HR 1.17(95%CI 1.02-1.34)
  • カルシウム+ビタミンD3と腎臓結石(コクラン)
    ビタミンD3+カルシウム: 腎臓結石 RR 1.17(95%CI 1.02-1.34、4試験・42,876人)

ほかの成分と一緒にK2・オメガ3と組み合わせた試験

ビタミンK2と一緒に骨密度が上がった解析

ビタミンKとビタミンDを一緒にとった試験をまとめた解析(8試験・971人)では、骨密度(骨の詰まり具合)が上がっていました。著者は、ビタミンKの中でもK2を使うと、より良い効果が期待されるとしています。

オメガ3と一緒に自己免疫疾患が少なかった

米国の大きな試験(VITAL)では、ビタミンDとオメガ3(魚の油)の両方を飲んだ人で、関節リウマチなどの自己免疫疾患の発症が少なくなりました。どちらも飲まなかった人を1として、0.69倍でした。

ただし、ビタミンDだけを飲んだ人でも同じくらい少なく、オメガ3だけの効果ははっきりしませんでした。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • ビタミンKとビタミンDを一緒にとったときの骨密度(メタ解析)
    8試験・971人/総骨密度の効果量0.316(95%CI 0.031〜0.601)/低カルボキシル化オステオカルシン-0.945(-1.113〜-0.778)
  • ビタミンDとオメガ3脂肪酸の併用と自己免疫疾患(VITAL)
    どちらも偽薬の群と比べて: 両方 HR 0.69(95%CI 0.49〜0.96)・ビタミンDだけ0.68(0.48〜0.94)・オメガ3だけ0.74(0.54〜1.03)/オメガ3の群全体0.85(0.67〜1.08、有意差なし)

薬との飲み合わせ一部の薬は医師・薬剤師に

米国立衛生研究所の解説は、ビタミンDと影響し合うことがある薬として、次を挙げています。

  • オルリスタット(やせ薬。脂肪の吸収を抑える薬): ビタミンDの吸収が減る
  • スタチン(コレステロールを下げる薬): 多い量のビタミンDで、薬の効きが落ちることがある
  • ステロイド(プレドニゾンなど、炎症を抑える薬): 血液中のビタミンDが低くなる
  • チアジド系の利尿薬(尿の量を増やす薬。血圧の薬として使われることがある): 血液中のカルシウムが高くなりすぎることがある

薬を飲んでいる方は、ビタミンDのサプリを飲んでいることを医師・薬剤師に伝えてください。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • 薬との飲み合わせ(NIHの解説)
    オルリスタット(やせ薬): 吸収が減る / スタチン(コレステロールの薬): 高用量ビタミンDで効きが落ちるかもしれない / プレドニゾンなどステロイド: 血中濃度が下がる / チアジド系利尿薬: 血中カルシウムが高くなりすぎる
  • オルリスタットとビタミンD(小規模試験)
    オルリスタット1か月後、マルチビタミン併用でも血中ビタミンDが有意に低下(p<0.02)

商品を比べるときに見る点量・種類・価格

比較ページ(広告リンクを含みます)では、商品ごとの1日分の量・種類・価格を並べています。

  • 1日分の量: μgとIUのどちらで書かれているか。食事の分を足して、耐容上限量を超えないか
  • 種類: D3かD2か
  • 価格: 1日あたりの価格

まとめ

  • 商品の1日分に、食事の分とほかのサプリの分を足して、耐容上限量と比べる
  • ラベルで1回の量と飲む間隔を確かめる。年1回などの大量をまとめて飲む形では、転倒・骨折が増えた試験がある
  • ラベルで種類(D3かD2か)を確かめる。比べた試験では、D3のほうが血液中の濃度が高くなった
  • 腎臓結石になったことがある方、薬を飲んでいる方は、カルシウムと一緒に飲む前に医師・薬剤師に相談する

次に読むもの

この記事で使った数値の一覧(32件)
  1. 日本人成人のビタミンD摂取量(中央値)
    男性7.9μg/日・女性7.0μg/日
    対象: 日本人成人(18歳以上)、8日間の秤量食事記録による全国調査
    8日間の秤量食事記録を用いた全国調査では、成人のビタミンD摂取量の中央値は男性7.9μg/日、女性7.0μg/日で、目安量9.0μg/日を下回る。[出典1]
  2. ビタミンDの目安量(2025年版・成人)
    目安量9.0μg/日(男女とも、18歳以上のすべての年齢区分)
    対象: 18歳以上の男女(18〜29・30〜49・50〜64・65〜74・75歳以上)
    2025年版の食事摂取基準では、成人のビタミンDの目安量は男女とも9.0μg/日とされ、高齢者も同じ値とされた。推奨量は設定されていない。[出典2]
  3. 米国の推奨量と上限量(NIHの解説)
    推奨量: 19〜70歳15μg(600IU)・71歳以上20μg(800IU)・妊婦授乳婦15μg/ 上限: 19歳以上・妊婦授乳婦100μg(4,000IU)
    対象: 米国の基準(成人)
    米国の推奨量は19〜70歳で15μg(600IU)、71歳以上で20μg(800IU)で、日本の目安量9.0μgより多い。上限は成人100μg(4,000IU)で日本と同じ。[出典3]
  4. 急性呼吸器感染症(2021年のメタ解析)
    全体 OR 0.92(95%CI 0.86-0.99、37試験)/ 毎日飲む OR 0.78(0.65-0.94、19試験)/1日400〜1,000IU OR 0.70(0.55-0.89、10試験)/1〜15歳 OR 0.71(0.57-0.90、15試験)
    対象: 0〜95歳の48,488人(43試験、二重盲検ランダム化試験)
    43試験4万8千人のメタ解析で、ビタミンDを摂取した群は、風邪などの急性呼吸器感染症が少なかった。差は、毎日摂取する試験、1日400〜1,000IUの試験で大きかった。[出典4]
  5. ビタミンDの量と骨折(個人データの統合解析)
    実際の摂取量が最も多い群(中央値800IU/日): 大腿骨骨折 HR 0.70(95%CI 0.58-0.86)・非椎体骨折 HR 0.86(0.76-0.96)
    対象: 65歳以上31,022人(平均76歳、91%女性)、11のランダム化試験
    11試験の個人データを合わせた解析で、実際の摂取量が1日800IU前後以上だった群では、大腿骨骨折が30%、背骨以外の骨折が14%少なかった。[出典5]
  6. ビタミンDの耐容上限量(2025年版・成人)
    耐容上限量100μg/日(男女とも、18歳以上)
    対象: 18歳以上の男女
    2025年版では、成人のビタミンDの耐容上限量は男女とも100μg/日とされた。高カルシウム血症を指標に算定されている。[出典2]
  7. 成人の目安量9.0μg/日の決め方
    北欧の推奨量10μg/日と現在の摂取量の中間 → 算出値 男性8.9・女性8.5μg/日 → 男女とも9.0μg/日
    対象: 日本人の成人
    目安量は、北欧諸国の推奨量10μg/日と日本人の現在の摂取量の中間値として算出され(男性8.9、女性8.5μg/日)、欠乏のリスクは女性の方が高いことから男女とも9.0μg/日とされた。[出典1]
  8. ビタミンDの単位の換算
    1μg = 40IU
    対象: 単位の定義
    ビタミンDは質量(μg)のほかIU(国際単位)でも表され、1μgは40IUにあたる。[出典1]
  9. 日本の施設高齢者の試験での量
    5μg/日では20ng/mL以上にならず /20μg/日・1か月で20ng/mLを超えたのは約40%
    対象: 日光に当たる機会が非常に少ない日本の施設入所高齢者(介入試験)
    日本の施設入所高齢者の試験では、血中濃度を20ng/mL以上にするのに1日5μgでは足りず、20μgでも1か月で20ng/mLを超えたのは約40%だった。[出典1]
  10. 急性呼吸器感染症(25試験の個人データのメタ解析)
    全体 調整OR 0.88(95%CI 0.81-0.96)/ 毎日・毎週0.81(0.72-0.91)/ そのうち開始時25nmol/L未満0.30(0.17-0.53)・25nmol/L以上0.75(0.60-0.95)/ 大量の単回投与あり0.97(0.86-1.10)
    対象: 0〜95歳、25のランダム化試験の11,321人(個人データ10,933人)
    25試験の個人データの解析で、ビタミンDを摂取した群は、風邪などの感染症が少なかった。差は、開始時の血中濃度が特に低かった人で大きかった(オッズ比0.30)。差は毎日・毎週摂取した試験で見られ、大量を一度に摂取する試験では見られなかった。[出典6]
  11. 毎日・毎週・毎月の比較(総量が同じ)
    2か月後の血中25(OH)D: 毎日1,500IU 33.2・毎週10,500IU 29.2・28日ごと45,000IU 37.1ng/mL(有意差なし)
    対象: 大腿骨骨折の手術後の女性48人(81±8歳)
    総量を同じにした試験で、毎日・週1回・月1回のどの飲み方でも、2か月後の血中濃度に差はなかった。続けやすい飲み方を選べばよい、と著者は結論している。[出典7]
  12. 年1回の大量投与と転倒・骨折
    転倒 IRR 1.15(95%CI 1.02-1.30)・骨折 IRR 1.26(1.00-1.59)/ 投与後3か月の転倒1.31
    対象: 骨折リスクの高い地域の70歳以上の女性2,256人、ビタミンD3 500,000IUを毎年秋〜冬に1回、3〜5年
    年に1回50万IUを一度に摂取した高齢女性では、転倒が15%、骨折が26%増えた。転倒の増加は投与後3か月に大きかった。[出典8]
  13. 脂肪を含む食事と一緒に摂取した場合の吸収
    ピーク時の血中ビタミンD3が脂肪を含む食事で32%(95%CI 11-52%)高い
    対象: 健康な高齢の男女50人、ビタミンD3 50,000IUを1回、脂肪なし/脂肪30%の朝食
    高齢者50人の試験で、脂肪を含む朝食と一緒にビタミンD3を摂取すると、脂肪なしの朝食より血中濃度のピークが32%高かった。脂肪の種類による差はなかった。[出典9]
  14. 1日で最も量の多い食事と一緒に摂取した場合
    血中25(OH)D 30.5→47.2ng/mL(平均+56.7%、2〜3か月)
    対象: ビタミンD欠乏の治療で血中濃度が上がらなかった米国の外来患者17人(平均64.5歳)
    治療しても血中濃度が上がらなかった17人が、ビタミンDを1日で最も量の多い食事と一緒に摂取するようにしたところ、2〜3か月で血中濃度が平均約57%上がった。[出典10]
  15. 食事の条件と吸収・血中濃度(月1回50,000IU)
    12時間後の血中D3上昇: 低脂肪食241.1・高脂肪食207.4・食事なし200.9nmol/L/30日・90日後の血中25(OH)Dは3群で差なし
    対象: 健康な高齢の男女62人、ビタミンD3 50,000IUを月1回
    別の試験では、低脂肪の食事と一緒が最も吸収されたが、30日・90日後の血中25(OH)Dには食事の条件で差がなかった。[出典11]
  16. 脂溶性で食事と一緒に(NIHの解説)
    脂肪を含む食事や間食と一緒に摂取すると吸収率が高まる / D3は D2より血中濃度を多く長く上げるかもしれない
    対象: 一般(米国)
    米国立衛生研究所の解説は、ビタミンDは脂溶性なので脂肪を含む食事やおやつと一緒に摂取すると吸収が高まるとしている。[出典3]
  17. ビタミンD3とD2の比較(メタ解析)
    血中25(OH)Dを上げる効果: D3が D2より大きい(P=0.001)/ 大量単回では差(P=0.0002)、毎日では差が消える
    対象: 成人で D3と D2を直接比べたランダム化試験
    メタ解析で、ビタミンD3はD2より血中濃度を上げる効果が大きかった。ただし差は大量を一度に摂取する場合で、毎日摂取する場合は差がなかった。[出典12]
  18. D2と D3の違い(食事摂取基準)
    D2(エルゴカルシフェロール)はきのこ、D3(コレカルシフェロール)は魚・魚の肝臓 / D3の効力が大きい報告あり、換算は困難で基準は合計量
    対象: 日本人(食事摂取基準2025年版)
    食事摂取基準は、きのこのビタミンDはD2、魚のものはD3で、D3の方が効力が大きいという報告はあるが、換算が難しいため両者を区別せず合計量で基準を決めたとしている。[出典1]
  19. ビタミンD+カルシウムと大腿骨骨折(コクラン)
    大腿骨骨折 RR 0.84(95%CI 0.74-0.96、9試験・49,853人)/ すべての骨折 RR 0.95(0.90-0.99、10試験・49,976人)/ 施設入所者では1,000人あたり年9件減
    対象: 閉経後女性と高齢男性(地域・施設・入院)、ランダム化試験
    コクランのレビューで、ビタミンDとカルシウムを併せて摂取すると、大腿骨(股関節)の骨折は16%、骨折全体は5%少なかった(質の高い根拠)。骨折の多い施設入所者では、1,000人あたり年9件少ない計算になる。[出典13]
  20. ビタミンD単独と骨折(コクラン)
    ビタミンD単独: 大腿骨骨折 RR 1.12(95%CI 0.98-1.29、11試験・27,693人)・新たな骨折 RR 1.03(0.96-1.11、15試験)
    対象: 閉経後女性と高齢男性
    同じコクランのレビューで、ビタミンDだけ(カルシウムなし)では骨折は減らなかった。[出典13]
  21. カルシウムとの併用と単独の比較(2019年メタ解析)
    ビタミンD単独: 骨折 RR 1.06(0.98-1.14)・大腿骨骨折 RR 1.14(0.98-1.32)(11試験・34,243人)/ カルシウム併用: 骨折 RR 0.94・大腿骨骨折 RR 0.84
    対象: ランダム化試験の参加者
    ビタミンDだけの試験では骨折は減らず、カルシウムと併せて摂取した試験で骨折が減っていた。[出典14]
  22. ビタミンD+カルシウムと骨折(7大試験の統合解析)
    カルシウム併用: 骨折全体 HR 0.92(95%CI 0.86-0.99)/10μg+カルシウム: 大腿骨骨折 HR 0.74(0.60-0.91)/ ビタミンD単独10〜20μg/日: 有意な効果なし
    対象: 米国・欧州の7大試験の68,500人
    米国・欧州の7試験6万8,500人の解析で、カルシウムと併せて摂取すると骨折全体が8%、10μg+カルシウムの試験では大腿骨骨折が26%少なかった。ビタミンD単独(10〜20μg/日)では差がなかった。[出典15]
  23. カルシウム+ビタミンDと腎臓結石(WHI)
    腎臓結石 HR 1.17(95%CI 1.02-1.34)
    対象: 米国の閉経後女性36,282人(50〜79歳)、カルシウム1,000mg+ビタミンD3 400IU/日 vs偽薬
    米国の閉経後女性3万6千人の試験で、カルシウムとビタミンDを併せて摂取すると腎臓結石が17%増えた。[出典16]
  24. カルシウム+ビタミンD3と腎臓結石(コクラン)
    ビタミンD3+カルシウム: 腎臓結石 RR 1.17(95%CI 1.02-1.34、4試験・42,876人)
    対象: 成人(コクランの死亡のレビューの副次解析)
    ビタミンD3とカルシウムを併せて摂取した試験では、腎臓結石が17%増えた。[出典17]
  25. 薬との飲み合わせ(NIHの解説)
    オルリスタット(やせ薬): 吸収が減る / スタチン(コレステロールの薬): 高用量ビタミンDで効きが落ちるかもしれない / プレドニゾンなどステロイド: 血中濃度が下がる / チアジド系利尿薬: 血中カルシウムが高くなりすぎる
    対象: 一般(米国)
    米国立衛生研究所の解説は、ビタミンDと相互作用しうる薬として、やせ薬のオルリスタット、コレステロールを下げるスタチン、ステロイド、チアジド系の利尿薬を挙げ、服用中の薬を医師・薬剤師に伝えるよう勧めている。[出典3]
  26. オルリスタットとビタミンD(小規模試験)
    オルリスタット1か月後、マルチビタミン併用でも血中ビタミンDが有意に低下(p<0.02)
    対象: 肥満の10代17人、オルリスタット120mg 1日3回+マルチビタミン(ビタミンD 400IU)
    肥満の10代17人の試験で、やせ薬オルリスタットを服用すると、マルチビタミンを併用していても1か月で血中ビタミンDが下がった。[出典18]
  27. 過剰摂取の症状(米国 NIHの解説)
    血中375nmol/L(150ng/mL)以上で 吐き気・嘔吐・筋力低下・錯乱・痛み・食欲不振・脱水・多尿とのどの渇き・腎臓結石 / 日光では過剰にならない
    対象: 一般(米国)
    米国立衛生研究所の解説は、血中濃度が非常に高い(150ng/mL以上)と吐き気や嘔吐、筋力低下、腎臓結石などが起こりうるとし、多くはサプリの過剰摂取によるとしている。日光では過剰にならない。[出典3]
  28. 過剰摂取の健康障害(食事摂取基準)
    多量の摂取で 高カルシウム血症・腎障害・軟組織の石灰化 / 血中80〜88ng/mL以上で高カルシウム血症の可能性 / 日光ではビタミンD過剰症は起こらない
    対象: 日本人(食事摂取基準2025年版)
    食事摂取基準は、多量のビタミンDを摂取し続けると高カルシウム血症・腎障害・軟組織の石灰化などが起こるとし、血中濃度80〜88ng/mL以上で高カルシウム血症の可能性があるとしている。日光による過剰症は起こらない。[出典1]
  29. 急性呼吸器感染症(2021年のメタ解析)
    10〜25μg
    対象: 0〜95歳の48,488人(43試験、二重盲検ランダム化試験)
    毎日400〜1,000IUを1μg = 40IUで μgに換算した値(当編集部の換算)[出典4]
  30. ビタミンDの量と骨折(個人データの統合解析)
    20μg
    対象: 65歳以上31,022人(平均76歳、91%女性)、11のランダム化試験
    800IUを1μg = 40IUで μgに換算した値(当編集部の換算)[出典5]
  31. ビタミンKとビタミンDを一緒にとったときの骨密度(メタ解析)
    8試験・971人/総骨密度の効果量0.316(95%CI 0.031〜0.601)/低カルボキシル化オステオカルシン-0.945(-1.113〜-0.778)
    対象: ビタミンKとビタミンDを一緒にとったランダム化比較試験(8試験・971人)
    8試験のメタ解析で、ビタミンKとビタミンDを一緒にとると総骨密度が上がり(効果量0.316)、低カルボキシル化オステオカルシンが下がった。著者は、ビタミンK2を使うとより良い効果が期待されるとした。[出典19]
  32. ビタミンDとオメガ3脂肪酸の併用と自己免疫疾患(VITAL)
    どちらも偽薬の群と比べて: 両方 HR 0.69(95%CI 0.49〜0.96)・ビタミンDだけ0.68(0.48〜0.94)・オメガ3だけ0.74(0.54〜1.03)/オメガ3の群全体0.85(0.67〜1.08、有意差なし)
    対象: 米国の50歳以上の男性・55歳以上の女性25,871人(ビタミンD 2000IU/日・オメガ3 1000mg/日、中央値5.3年)
    VITAL試験で、ビタミンDとオメガ3の両方を飲んだ群は、どちらも偽薬の群より自己免疫疾患の発症が少なかった(HR 0.69)。オメガ3の群全体では15%少なかったが、有意差はなかった。[出典20]

根拠一覧

論文・資料の一覧(20件)
  1. 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 ビタミン(脂溶性ビタミン) ②ビタミンD(p.158(引用文献52)) — 原典(取得日:2026-10-26)
  2. 日本人の食事摂取基準(2025年版)スライド集(策定検討会報告書 ビタミンDの章 p.150〜184 の要約、スライド p.71〜73) — 原典(取得日:2026-10-26)
  3. 「統合医療」情報発信サイト(厚生労働省 委託事業)一般の方へ > 海外の情報 > ビタミンD(米国国立衛生研究所 ダイエタリーサプリメント室 作成、2025-06-19 更新) — 原典(取得日:2026-10-26)
  4. Vitamin D supplementation to prevent acute respiratory infections: a systematic review and meta-analysis of aggregate data from randomised controlled trials. Lancet Diabetes Endocrinol 2021 — 原典(取得日:2026-10-26)
  5. A pooled analysis of vitamin D dose requirements for fracture prevention. N Engl J Med 2012 — 原典(取得日:2026-10-26)
  6. Vitamin D supplementation to prevent acute respiratory tract infections: systematic review and meta-analysis of individual participant data. BMJ 2017 — 原典(取得日:2026-10-26)
  7. Comparison of daily, weekly, and monthly vitamin D3 in ethanol dosing protocols for two months in elderly hip fracture patients. J Clin Endocrinol Metab 2008 — 原典(取得日:2026-10-26)
  8. Annual high-dose oral vitamin D and falls and fractures in older women: a randomized controlled trial. JAMA 2010 — 原典(取得日:2026-10-26)
  9. Dietary fat increases vitamin D-3 absorption. J Acad Nutr Diet 2015 — 原典(取得日:2026-10-26)
  10. Taking vitamin D with the largest meal improves absorption and results in higher serum levels of 25-hydroxyvitamin D. J Bone Miner Res 2010 — 原典(取得日:2026-10-26)
  11. Meal conditions affect the absorption of supplemental vitamin D3 but not the plasma 25-hydroxyvitamin D response to supplementation. J Bone Miner Res 2013 — 原典(取得日:2026-10-26)
  12. Comparison of vitamin D2 and vitamin D3 supplementation in raising serum 25-hydroxyvitamin D status: a systematic review and meta-analysis. Am J Clin Nutr 2012 — 原典(取得日:2026-10-26)
  13. Vitamin D and vitamin D analogues for preventing fractures in post-menopausal women and older men. Cochrane Database Syst Rev 2014 — 原典(取得日:2026-10-26)
  14. Vitamin D and Calcium for the Prevention of Fracture: A Systematic Review and Meta-analysis. JAMA Netw Open 2019 — 原典(取得日:2026-10-26)
  15. Patient level pooled analysis of 68 500 patients from seven major vitamin D fracture trials in US and Europe. BMJ 2010 — 原典(取得日:2026-10-26)
  16. Calcium plus vitamin D supplementation and the risk of fractures. N Engl J Med 2006 (WHI) — 原典(取得日:2026-10-26)
  17. Vitamin D supplementation for prevention of mortality in adults. Cochrane Database Syst Rev 2014 — 原典(取得日:2026-10-26)
  18. Effects of orlistat on fat-soluble vitamins in obese adolescents. Pharmacotherapy 2002 — 原典(取得日:2026-10-26)
  19. The combination effect of vitamin K and vitamin D on human bone quality: a meta-analysis of randomized controlled trials. Food Funct 2020 — 原典(取得日:2026-10-27)
  20. Vitamin D and marine omega 3 fatty acid supplementation and incident autoimmune disease: VITAL randomized controlled trial. BMJ 2022 — 原典(取得日:2026-10-27)

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