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コラーゲンと関節症の解析35試験をまとめると、痛みが和らぎ動きが良くなった

エビデンス解説 最終更新: 2026-10-29 / からだ事典編集部

紹介する論文

35試験・3,165人

関節症の人を対象にしたランダム化比較試験(2023年6月までの論文)

Efficacy and safety of collagen derivatives for osteoarthritis: A trial sequential meta-analysis. Osteoarthritis Cartilage 2024

論文の要旨(PubMed)

この記事の要点

  • 痛み: 試験をまとめると、飲んだ人は痛みが和らいでいた。差は小〜中程度
  • 動き: 関節の動きが良くなり、この結果は「確かさが高い」と評価された
  • 試験の数: 結論を出すのに十分な数の試験があったと報告された
  • 副作用は増えていなかった。差が出なかった試験もある
この記事は、医師の診察や治療に代わるものではありません。免責事項

痛みと動き飲んだ人は、痛みが和らぎ動きが良くなった

関節症は、関節の軟骨がすり減って、痛みや動かしにくさが出る病気です。膝に多く見られます。

この病気の人がコラーゲン由来の成分を飲んだ試験を、35試験・3,165人まとめた解析が、2024年に出ました。飲んだ人は痛みが和らぎ、関節の動きが良くなっていました。

効果量とは、飲んだ人と飲まなかった人の差の大きさを表す数値です。0なら差がなく、この図では左にあるほど飲んだ人で良かったことを示します。

痛みと動きで見た、飲んだ人と飲まなかった人の差

点が0より左にあるほど、飲んだ人で痛みや動きにくさの点数が下がった(良かった)ことを示します。横線は、結果のばらつきの幅です。

痛み-0.35(幅-0.48〜-0.22)
動き(機能)-0.31(幅-0.41〜-0.22)

縦線 = 0(飲まなかった人と同じ)。横線 = ばらつきの幅(95%信頼区間)。差の大きさを表す効果量です。
出典: PubMed 38218227(数値をもとに当編集部が作図)

差の大きさは小〜中程度です。痛みの結果は「中程度の確かさ」、動きの結果は「高い確かさ」と評価されています。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • コラーゲン由来の成分と関節症(2024年のメタ解析)
    35試験・3,165人
  • 主な結果(痛み)を計算した試験
    25試験・2,856人
  • 変形性関節症の痛みと機能(35試験のメタ解析)
    痛み SMD -0.35(95%CI -0.48〜-0.22、中程度の確かさ)/機能 SMD -0.31(-0.41〜-0.22、高い確かさ)
  • 検索した範囲
    2023年6月までの試験

試験の数結論を出すのに十分な数があった

この解析は、試験を足していったときに結論が変わらないかも確かめています(試験逐次解析)。その結果、結論を出すのに十分な数の試験があったと報告されました。

著者は、コラーゲン由来の成分の関節症への効果と安全性を、強い根拠が支えると結論しています。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • 結論の確かさ(試験逐次解析)
    結論を出すのに十分な検出力があった
  • 著者の結論
    効果と安全性を支える強い根拠がある

この結果をどう読むか差は小〜中程度、病気と診断されていない人の試験もある

差の大きさ小〜中程度

差の大きさは、小〜中程度とされています。2019年に出た別の解析でも、関節症の症状の合計点と痛みの点数が下がっていました。

病気と診断されていない人の試験

膝に痛みがある人や、よく運動する人を対象にした試験もあります。

膝の痛みを測ったほかの試験
運動で膝が痛む若い人
飲んだ量と期間1日5g・12週間
報告された結果運動中・運動後の膝の痛みが、偽薬(有効成分を含まないもの)より大きく下がった
軽い膝の関節症の人
飲んだ量と期間1日3g・180日
報告された結果膝の痛みの点数が下がり、偽薬との差があった
よく運動する中年の人
飲んだ量と期間1日10g・6か月
報告された結果日常の動作が楽になり、運動量が多い人では痛みも和らいだ

試験ごとに、対象と測り方が違います。
出典: PubMed 33562729・40977985・37551682・31990581(数値をもとに当編集部が作図)

膝の痛みを自覚する人の試験で、痛みの下がり方が偽薬と同じくらいだったものもあります。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • 変形性関節症のWOMAC・VAS(2019年のメタ解析)
    WOMAC合計-8.00(95%CI -13.04〜-2.95)/VAS -16.57(-26.24〜-6.89)
  • 運動時の膝の痛み(若い人・1日5g・12週間)
    痛みの低下-21.9mm(プラセボより大きい、p=0.024)
  • 運動時の膝の痛みの試験の量と期間
    1日5g・12週間
  • 膝の関節症(1日3g・180日、2025年の試験)
    WOMACの痛み-1.90対 プラセボ+0.61(p=0.006)、副作用なし
  • 軽い膝の関節症の試験の量と期間
    1日3g・180日
  • 活動的な中年の膝(1日10g・6か月)
    1日10g・6か月で、日常生活の動作と痛みが改善(痛みは運動量の多い人で)
  • 膝の痛みで差が出なかった試験(1日10g・12週間)
    痛みの低下は両群で同程度(-1.6対-1.9、p=0.42)

副作用増えていなかった

この解析では、飲んだ人で副作用や試験の中止が増えていませんでした。

数値の詳細(論文・資料の値)
  • 関節症の試験での安全性(35試験のメタ解析)
    脱落・副作用はプラセボと比べて増えなかった
医師・薬剤師に相談してほしい方
  • 関節の病気で治療を受けている方、服用中の薬がある方
  • 魚・豚・牛などに食物アレルギーのある方
  • 痛みや腫れが続く方

サプリメントは、病気の治療や予防に使うものではありません。

まとめ

  • 関節症の人の試験で、痛みが和らぎ、動きが良くなった。差の大きさは小〜中程度
  • 関節の病気で治療中の方は、飲む前に医師に相談する

次に読むもの

この記事で使った数値の一覧(14件)
  1. コラーゲン由来の成分と関節症(2024年のメタ解析)
    35試験・3,165人
    対象: 関節症の人を対象にしたランダム化比較試験(2023年6月までの論文)
    コラーゲン由来の成分を関節症の治療に使った35の試験・3,165人をまとめた解析。[出典1]
  2. 主な結果(痛み)を計算した試験
    25試験・2,856人
    対象: 同上
    痛みの主な解析には、25試験・2,856人が使われた。[出典1]
  3. 変形性関節症の痛みと機能(35試験のメタ解析)
    痛み SMD -0.35(95%CI -0.48〜-0.22、中程度の確かさ)/機能 SMD -0.31(-0.41〜-0.22、高い確かさ)
    対象: ランダム化比較試験35件・3,165人(主解析は25件・2,856人)
    コラーゲン由来の成分で、痛みが小〜中程度に和らぎ、機能がよくなった。[出典1]
  4. 結論の確かさ(試験逐次解析)
    結論を出すのに十分な検出力があった
    対象: 同上
    試験逐次解析で、この解析は結論を出すのに十分な検出力(差を見つける力)があったとされた。[出典1]
  5. 著者の結論
    効果と安全性を支える強い根拠がある
    対象: 同上
    著者は、コラーゲン由来の成分の関節症への効果と安全性を、強い根拠が支えると結論した。[出典1]
  6. 検索した範囲
    2023年6月までの試験
    対象: 同上
    3つのデータベースで、2023年6月までのランダム化比較試験を探した。[出典1]
  7. 関節症の試験での安全性(35試験のメタ解析)
    脱落・副作用はプラセボと比べて増えなかった
    対象: 同上(Osteoarthritis Cartilage 2024)
    コラーゲン由来の成分は、試験の脱落や副作用をプラセボより増やさなかった。[出典1]
  8. 変形性関節症のWOMAC・VAS(2019年のメタ解析)
    WOMAC合計-8.00(95%CI -13.04〜-2.95)/VAS -16.57(-26.24〜-6.89)
    対象: プラセボを対照にしたランダム化比較試験のメタ解析
    コラーゲンで、関節症の症状の合計点と痛みの点数(VAS)が下がった。[出典2]
  9. 運動時の膝の痛み(若い人・1日5g・12週間)
    痛みの低下-21.9mm(プラセボより大きい、p=0.024)
    対象: 膝に運動時の痛みがある18〜30歳180人(関節の病気の診断なし)
    1日5gを12週間飲んだ群で、運動中・後の膝の痛みがプラセボより大きく下がった。[出典3]
  10. 運動時の膝の痛みの試験の量と期間
    1日5g・12週間
    対象: CP-0018と同じ試験(18〜30歳180人)
    1日5gのコラーゲンペプチドを12週間飲んだ。[出典3]
  11. 膝の関節症(1日3g・180日、2025年の試験)
    WOMACの痛み-1.90対 プラセボ+0.61(p=0.006)、副作用なし
    対象: 40〜75歳・軽い膝の関節症(KL 1〜2度)80人
    低分子のコラーゲンペプチドを1日3g・180日飲んだ群で、膝の痛みの点数がプラセボより下がった。[出典4]
  12. 軽い膝の関節症の試験の量と期間
    1日3g・180日
    対象: CP-0019と同じ試験(80人)
    低分子のコラーゲンペプチドを1日3g、180日間飲んだ。[出典4]
  13. 活動的な中年の膝(1日10g・6か月)
    1日10g・6か月で、日常生活の動作と痛みが改善(痛みは運動量の多い人で)
    対象: 活動的な中年(プラセボ・1日10g・1日20gの3群)
    1日10gを6か月飲んだ群で、日常生活の動作と痛みが改善した(痛みは週180分を超えて運動する人で)。[出典5]
  14. 膝の痛みで差が出なかった試験(1日10g・12週間)
    痛みの低下は両群で同程度(-1.6対-1.9、p=0.42)
    対象: 膝の痛みを自覚する健康で活動的な人167人(中央値63歳)
    1日10gを12週間飲んでも、膝の痛みの下がり方はプラセボと同じだった。[出典6]

根拠一覧

論文・資料の一覧(6件)
  1. Efficacy and safety of collagen derivatives for osteoarthritis: A trial sequential meta-analysis. Osteoarthritis Cartilage 2024 — 原典(取得日:2026-10-29)
  2. Effect of collagen supplementation on osteoarthritis symptoms: a meta-analysis of randomized placebo-controlled trials. Int Orthop 2019 — 原典(取得日:2026-10-29)
  3. The Influence of Specific Bioactive Collagen Peptides on Knee Joint Discomfort in Young Physically Active Adults: A Randomized Controlled Trial. Nutrients 2021 — 原典(取得日:2026-10-29)
  4. Efficacy and safety of low-molecular-weight collagen peptides in knee osteoarthritis: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial. Front Nutr 2025 — 原典(取得日:2026-10-29)
  5. Collagen peptides supplementation improves function, pain, and physical and mental outcomes in active adults. J Int Soc Sports Nutr 2023 — 原典(取得日:2026-10-29)
  6. Effectiveness of collagen supplementation on pain scores in healthy individuals with self-reported knee pain: a randomized controlled trial. Appl Physiol Nutr Metab 2020 — 原典(取得日:2026-10-29)

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